農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【イノシシの丸焼き】

今日は、イノシシの丸焼きについて。
写真もあるし、人によっては気分が悪くなるかも。
なので、興味のある方だけ目を通してください(笑)

木曜日の夕方、隣町にかけているくくり罠にイノシシがかかったとのこと。
倉庫の裏に植えてある紅葉を見に行った義父母が、一緒に連れて行った愛犬がけたたましく吠えるので、罠にかかったイノシシの存在に気が付いたそう。
連絡を受けた旦那さんが仕事帰りに田んぼに寄ったけれど、日暮れで真っ暗になるし、19時からオンラインで会議とのこと。とりあえず止め刺しだけをし、一晩かけて血抜きをすることに。

金曜日、旦那さんが有休をとり、役場に捕獲の届けを行った後、いつものようにさばくことにしたそうですが、イノシシは久しぶり。そして7キロの小ぶり。おそらく、ウリボウを卒業したばかりのメス。そこで思いついたのが、「いのししの丸焼き」。なんでそんなことを思いついたのか、不思議でしょうがないのだけれど。
いつものように内臓をとり、それから60度のお湯をかけて毛抜き作業。

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大きな漬物袋に入れて、とりあえず我が家の大型冷蔵庫で一晩寝かせ、日曜日に丸焼きにすることに。

丸焼きパーティで、いろんな人を呼ぼうって言っていたけれど、初めての体験で、うまく焼けるかどうかはわからない。隣町の山のふもとの田んぼまで来てもらわないといけないし、急に明日と言われて来れる人はどれくらいいるのかわからない。さてどうしようかとみんなで思案。
親戚に声掛けするも、結局、近所に住む叔父夫婦のみの参加で、今回は合計8人でイノシシの丸焼き体験をすることになりました。

朝から豚汁とおにぎりづくり。
旦那さんは、一足先にイノシシにパイプを通すため、長男と隣町の田んぼへ。
丸焼きのための準備と火おこしを済ませ、約3時間ほどかけてイノシシを炙り続け・・・

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完成です!!

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ナイフで切り落としながら、さらに網で少し炙ってたれをつけていただく。
イノシシって、脂がすごいイメージだけれど、これはまだ若いイノシシだったせいなのか、それとも、炙ることで脂が適度に落とされたのか、とにかくしつこくなくて、今まで食べたイノシシよりもずっとずっと美味しかったです。

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最後まできれいに切り落とし、食べきれなかったものは小分けにして持ち帰り、夕食で味変して食べることに。

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チシャの葉で裂いたお肉を包んで、焙煎胡麻ドレッシングをつけていただいたのだけれど、これがあっさりして美味しかったです。たぶん、サンドイッチのようにパンにはさんで食べても美味しいはず。

 

丸焼き体験って、結局手ごろなイノシシが罠にかからないとできない体験。
だから、次はいつになるかわからないけれど、今回体験したことで、味も時間配分もわかったので、次回は仲間に呼びかけてできたらいいねって旦那さんと話しました。

イノシシやシカをさばいて、できるだけ余すところなく食べること。
これがほんとの「命をいただく」ってことだな、そう思った丸焼き体験でした。