農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【声なき叫び】

今日からチョコ解禁。

【好きなものと願懸けのはなし】 - 農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

 

願いが100%叶った!!という状況ではないけれど、とりあえず一段落ついて、大丈夫かなと感じられることがあった。
そして、この件については、少し心を落ち着かせて関わっていけれるように、そんな思いもあって、今回の願懸けは終了とする。
チョコを断っていたからといって痩せたりはしなかった。
残念
チョコは食べなくても、結局甘いものは食べていたからね。
今日からチョコ、食べるよ!


米作りは、今年で終わりになりそうだ。
農業に対する赤字を生活費から補填していたけれど、このままではこれから先が立ち行かなくなりそうだから。
田植え機はなんとか動いてくれたけれど、またいつ動かなくなるか分からない。
コンバインは数年前に買い替えたけれど、中古品だから、今後の安心を保障できるものでもない。乾燥機ももみすり機も20年選手。今年の活躍さえも怪しい。
もう、大きな出費に回せるお金が無くなった。

農業だけではなく、家にもお金がかかる。築40年を越える家は、耐震性がない木造住宅で、大地震が来ればつぶれてしまうだろうし、大雨で雨漏りの心配もあれば、台風で屋根が飛んでいくのではないかという不安もある。
建更共済に加入しているけれど、身に余る大きさの家だから、その掛け金もやはり、身に余る大きさ。


隣町に土地を買い、そこでも米作りをするようになったのは、結婚した次の年くらいだった。私たち世代には何の相談もなく、突然降ってわいたような話だったことを覚えている。
米作りのための隣町の倉庫と、大型機械を買いそろえたのは義祖父だと聞いている。
県庁職員だった義父、戦争で南方から帰還後、教職員として校長まで務めた義祖父。
さらに、減反政策で、お米を作らなくても収入があったし、お米は、今とほぼ変わらない金額で買い取られていた。
義父母の時代は、義父の稼ぎだけでまわすことができただろう。
こんな時代もあったのだ。


私たち夫婦は共働きしても回らない。
これは、私たちの問題ではないはず。
それなのに、義父の時代と今を単純に比較して、「お金が回らないはずはない」と問い詰められるのはおかしな話だ。まるで私が浪費家のような物言いだし、家族でありながら「儲けているはずだ」という目で見られることのなんと悲しいことか。
非正規労働者の私が稼ぎ出すお金なんて、このイエの生活費にあっという間に消えてしまう。
国家資格を持ち、病院でまじめに働く旦那の給料だって、その多くが固定費として消えていく。子どもたちのためにと、ささやかに地道に積み立てていくことが精いっぱいの現状なのに、世間知らずにも程がある。開いた口が塞がらないとは、こういうことなのだろう。

自分の代でお米作りを辞めてしまうことに、自責の念と心苦しさを抱えているのに、心無く向けられる言葉の数々。
感情的になって、「もう二度と米作りができないように」と、田植え機を手放そうとする旦那。それを止める妻。
高校生の次男の将来の見通しが立てば、お米作りを再開できるかもしれない。
もう一度米作りをしようと思った時に、すぐに動くことができるよう、最低限の環境だけは整えておこう。そして、義務ではない、自分たちがやりたい農業をしよう。
自分と旦那さんに言い聞かせる。

まだまだ忍耐強くあらねばならない。
これまで受けた苦しみを糧にして次なるステージへ動きはじめようとしている。