田植え機が壊れた。
米作りにつかう大型機械が壊れたら、その時は米作りも終わりにしよう・・・。
数年前、なんとなく、そんな話をしていた。
なんとなくのその日が、突然やってきた。
田植えは今度の土曜日の予定だった。
新古車を買うか、壊れた部品を中古で交換するか、もう米作りをやめるか、現在協議中。
米作りに必要なその他諸々の大型機械の寿命と、今回の田植え機の件を合わせて考える。そして、これからのライフスタイルと、農業収支についても。
なにより、これからを担う子どもたちの考えを尊重したい。
先祖代々農家をしてきたことや、米作りを通して築いてきた家族の絆だとか、そんな感情論は今は隣に置いておかなければ。
とても大事なことはよくわかっている。
だけれども、そこに引きずられていては、正しい判断はできないだろう。
私たちは、「これから」を生きていかなければならない。
そして、どの決断をしても、それは苦渋の決断に違いない。
だからこそ、これからを担う私たちが、「自分で決めた」という事実が大切だと思う。
自分で決めたことは責任が持てる。
そして、苦渋の選択の結果を、私は全力で支持するつもり。