農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【日常を離れる】

「妻」も「母親」も「嫁」も。
ましてや、「農家の嫁」なんて!
すべて取っ払って、「私」になる日。



着物の世界では、10月から「袷」といって、裏のある着物に衣替え。
まだまだ暑いだろうと単衣の着物しか準備していなかったけれど、今日は袷でもいいような気候だった。
洗える単衣の着物に、いただきものの九寸名古屋帯
初めて締める帯。
お花がコスモスにも見えたから選んでみた。
ずいぶん柔らかくて締め具合が緩んで、柄が真ん中寄りになってしまった。



10月のお稽古は「中置(なかおき)」といって、お客さんから遠ざけていた「火」を少し近づける。
1年のうち、10月だけのお点前。
心地良い空間で、目の前のことだけに集中する。


10月末に社中の仲間と、他の社中のごくごく親しい人たちで、「月見の会」をすることになった。
茶箱月の手前。
先生から、「(もう一人ベテランの方と交代で)亭主に挑戦してみない?」と。
それから、11月にある地域の文化祭のお茶席でも、「立礼のお点前を交代で」と。

本格的にお稽古を始めて5年ほど。
初めての挑戦。
少しだけ成長できてるのかなと、嬉しく思う。


時々日常を離れて、好きなことにどっぷりと浸かる。
こうやってバランスを取りながら、忙しい秋を乗り越えよう。