農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【自分の時間を生きるーミヒャエル・エンデの『モモ』を読んでー】

雨の土曜日。
今日はお仕事おやすみ。

畑に行って、すること、したいことたくさん。
でも、雨だから、おうち仕事を。

25℃を越える日があると思えば、今日のように20℃に届かなくて肌寒い日もある。
だからなかなか衣替えが終わらない。
でも、明らかにもう着ないだろう裏起毛のトレーナーや厚手のカーディガンなどは片づけて、Tシャツなんかを引き出しにしまいました。

それから、長じゅばんの衿付け。
夏の長じゅばんに、ビーズの半襟を縫い付ける。
来週のお稽古から、早速着ることにしよう。

先日、義母が収穫していた豆類。
カゴのまま野菜庫に入れてあったので、筋を取りながら袋に入れて、冷蔵庫へ。
こうしておくと、すぐに料理に取り掛かれる。
この、ちょっとしたひと手間が、数日後の自分を助けてくれる。
時間に追われてばかりの毎日だからね。
そんな毎日なんだけれど、、、


ミヒャエル・エンデの『モモ』を読み終えました。


『時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、誰でも知っている通り、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ぎゃくにほんの一瞬と思えることもあるからです。
 なぜなら、時間とはすなわち生活だからです。そして人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。』


『時間をケチケチすることで、本当はぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気が付いていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとり認めようとはしませんでした。』


『けれど、時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。
 人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。』

 

 

灰色の人間に時間を奪われていく人々。
時間を節約することばかりに夢中になり、人に優しくなれず、ついには自分たちの時間を節約するために、子どもたちを画一的に教育し、すべての人が無表情になっていく様は、まるで今の私たちの生活のよう!!


大人になってしっかりと読み直せてよかった。
夢中になって読んで、すっかり時間は奪われてしまったけれど、心は豊かになりました。
好きなことに夢中になる時間をもつこと、生活を楽しむこと、そして、大切な人を想い、同じ時間を生きること、、、
豊かな時間を過ごすことが、豊かな生活を送ることに繋がっている。
だって、時間とは、生活であり、私たちの心の中にあるのですからね。



夕方、連休中に予定していて、体調不良でかなわなかった美容院へ行きました。


自己満足に過ぎませんが、
やっぱりこれくらいの方が、自分らしくていいや!
なーんて思っているところです。