農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【行くべくして・・・】

 

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先日衝動買いした中村哲氏の本。
いつでも読めるように机の上に置いているのだけれど、まだ読み始めたばかり。
そうしたら、偶然なのか必然なのか(あれ、このセリフ、昨日のブログでもつぶやきましたよ)お仕事として、9月にペシャワール会の会長、村上優さんのお話を聴くチャンスに巡り合いました。

 

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毎年行われている「全国公民館研究集会」。
その「九州地区公民館研究大会福岡大会」の記念講演の場にペシャワール会の会長がお見えになるみたいです。
「公民館研究集会」とかいうと、ちょっと堅苦しいけれど、「面白い」とか、「特色ある」活動をしている社会教育現場の発表の場。そして、現場に携わる人々の情報共有と交流の場。
いわゆる市町村立の公民館は、ここ数年、社会教育だけに固執せず、市民協働のまちづくりの拠点として、そのあり方も役割も変わってきている。だから、私が勤務するセンターも、3年前に「公民館」から「交流センター」へと名前が変わり、地元営利団体も含めた地域住民を巻き込んだまちづくり、地域づくりに奮闘している。

記念講演をするペシャワール会は、まさに地域住民を巻き込んだ一大プロジェクトを続けている団体であると思う。「命の水を繋ぐ」その目的のために地元住民を巻き込んで、誰も想像つかなかった壮大なプロジェクトを続けてきている。

手にした本、『天、共に在りーアフガニスタン三十年の闘いー』の「はじめに」を読むだけで、本当に胸が震えてくる。それは、私が知らなすぎること、無関心すぎること、目先の平和にとらわれ、慣れきってしまっていること、そういうことへの戒めの言葉として伝わってくるからなのだと思う。

 

現地三十年の体験を通して言えることは、

私たちが己の分限を知り、誠実である限り、

天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。

(「はじめに」より、抜粋)

 

多分、泣きながら読むんだろうな。
もしかしたら読み進めることがつらくなるかもしれない。
この地球上で実際に現在進行形で起きているまぎれもない事実。
知ること。知っても何もできないだろうし、何も変えられない。
30年間のことが、たった2冊目を通したからと言って何がわかるというのだろうか。でも、それでもちゃんと知ること。
そこから遠い地に想いを馳せ、自分が立っている地について考えていきたい。

私が衝動的に手に取った2冊の本と、日を経たずして講演会の案内が届き、参加が叶ったこと、これは、行くべくして、初めから仕組まれていたのだと勝手にそう思っているのです。