ほぼ3週間ぶりの着物。
久しぶりに着物を着るのに、今日は初めての名古屋帯を合わせたりしたもんだから、余計にもたもたして、野暮ったく仕上がる。
着つけも、帯もうまくいかず、気に入らないから、もう一度着付け直した。
もたもたと着物を着ていると、だんなさんより、「弁当忘れた。届けて。」とラインが届く。
お稽古終了後、昼休みに届けると返信して、もたもたと着付けを続ける。
結局、慌てて家を出たもんだから、今度は私が忘れ物をする羽目に。
忘れ物は、化粧ポーチ。これは痛い💦。
お稽古後、コンビニでカラーリップでも買うか・・・なんて考えながら車を運転していたら、さらに、お月謝用に用意していたお札の新券も忘れたことに気付く。
仕方がないから、銀行によってお財布の中のお札を新券に替えてもらう。
ここで偶然、知り合いに出会って、ちょっとご挨拶と近況報告していたら、お稽古の時間ギリギリになってしまって、駐車場から小走り。
気持ちが落ち着かないまま、水屋でお点前の準備をする。
今日のお点前は、「中置」といって、1年間のうち10月だけのお点前。
秋の深まりとともに、お客さんから遠ざけていた「火」少し近づけて、寒々しく感じる「水」を遠ざける。
また、茶壷のお茶が残り少なってきたことを惜しんだり、11月からの炉の季節に向けて、5月から半年間親しんできた風炉のお点前を惜しんだり、いわゆる「名残の季節」でもある。
お道具や誂えも「侘び」とか「寂」とかが好まれる時期。
それなのに、急いだから気持ちはバタバタ。汗も出る。
落ち着かない気持ちは私だけではなくて、お稽古仲間の先輩も、建水の中に蓋置を仕組んでくるのを忘れたり、普段はありえないような失敗や忘れ物をしたりして、なんだか満月のせいになんかしたりして・・・。
いかん、いかん、これではお稽古にならない。
落ち着いて、五感を研ぎ澄まそう。
そう意識して、ゆっくりと目を閉じて深呼吸をした。
朝から、物事の流れがつまずきやすく、忘れ物をしたり、うまくいかなかったり、滞ったりしている。
こういう流れをうまく受け流していくには、ゆっくりした呼吸なんだと思う。
流れを「断ち切る」のではなく「受け流す」。
そのために、今自分の周りで流れているものがどんなものなのか、どう流していきたいのか、できるだけ今いる状況を客観的にとらえることを意識して深呼吸する。
今日のお稽古で、流れを意識するって、すごく大事なことなんだって気付かされた。
深呼吸の偉大さにも気づかされた!
泰然自若には程遠いけど、ゆっくり深呼吸しながら成長していきたい。