農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【4年間一緒だった人】

今日は、センター職員全員で、先日開催した「センターまつり」の慰労会を行った。
そして今日は、職員異動の内示が出て、センター長が他課へと異動することになった。
今日の慰労会の発起人はセンター長だったのだけれど、ちょっぴりさみしさが伴う飲み会となった。

今のセンター長が来たのは4年前。
ちょうどセンターが改修工事になった時で、加えてコロナで休館になったり、「濃厚接触者」だとか「自宅待機」だとか、「三密を避ける」だとかで、センターの運営も大変な時期だった。
生涯学習事業、社会教育事業、まちづくり事業、どれも人と人とが密に関わってこその事業ばかりだったので、センターの在り方だとか、果たす役割だとかをあれこれ考えながら運営していたような記憶がある。
そんな変化の激しい時期を共に工夫しながら過ごしてきただけに、今回感じるさみしさというのは、至極当然なような気もしている。

頼りなさげな印象を与えるセンター長だったけれど、私たちにとっては親しみが持てて相談しやすく、お兄さん的存在だった。
実際、私たち職員へのまなざしは柔らかく、一方でその見た目に反してまちづくりへの想いは強いものがあり、それは一緒に乗り越えてきたからこそわかる評価だと思う。


お開きになって、店の外に出てみんなであれこれ話をして、別れを惜しんでいるときに、ふと遠くに目をやると、電柱の灯りにともされた1本の満開の桜が目に入る。

吸い寄せられるように100メートルばかし離れた木の下へ。
これはカンザクラかな。
予想外の桜の出現に気分が高まった。
暗闇の中、灯りにともされ淡いピンクに浮かび上がる桜の美しさ。
思いがけず夜桜。
でも、花あかりのせいで、別れの淋しさが増した。