農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【ダメージ】

4月、5月と、2か月連続で、苦情の電話を入れられましたーーー。
きわめて限定的な内容であるので、匿名でありながら、同一人物で、どなたからのものか、すぐにわかったのですが、4月は生涯学習課に、そして5月の昨日は、まちづくり推進課に電話がかかっております。
いやー、本庁の課長からセンター長あてに電話がかかってきたときは、マジ、びっくりしましたよーーーー。

 

公務員のお仕事なんて、それぞれの課のそれぞれの係のそれぞれの担当のそれぞれの「条例」に基づいて行われていることがほとんど。
逆に言えば、条例にかかれていないことはできない。
窓口に来られた方の話を聴いて、できる範囲で融通利かせて対応しています。
でも、やっぱり、条例にかかれている内容がだんだん時代や環境に合わなくなってくることはよくあること。
有能な上司が来れば、現場と条例のズレをを是正するために、条例改正案を作成し議会に掛け合ってくれたりするのですが、のらりくらりされるケースもあるのです。
だって、みんな異動するでしょ?!
議会に掛け合うなんて、とんでもなくエネルギーのかかることはみなさん避けますからね。でも、そうしてもらわないと、現場の職員は、どうにもならないことで文句を言われる身になるのです。


このように、条例の許す範囲で臨機応変に対応している現場ですが、この臨機応変具合って、本当に人それぞれ。そして、条例の許す範囲での判断って、その人の経験だとか知識だとか判断力だとか、いろんな要素が絡んでくると思います。あとは、その人の「センス」。これ、すごく重要だと思っています。
自分では判断しきれないことは、もちろんセンター長に相談し、対応しています。
一人で抱えると危険ですからね。


今回の苦情のケースは、センターのサークルに関すること。
職員の人事異動に伴い、4月からサークルの担当を仰せつかっていて、とあるサークルの代表者に、サークル会の決まり事について説明するのだけれど、どうしても理解してもらえない。
どうしてこうも、理解し合えないのだろうか、、、と4月からずっと感じていたのだけれど、昨日、その方にお時間をいただいて、遡って情報を整理しながらお話を聴いておりました。そうしたら、前任者のサークル説明の初期の段階で、基本的な認識のズレがあることが分かり、その瞬間、だからこんなに分かり合えなかったのねって、私の中ではすごく納得がいったのです。じゃあ、どうしたらいいかっていう今後の対応について検討していきたかったのだけれど。
その方にとっては、自分に非があるような気分になったのか、それともサークルの決まり事に対する不満があったのか、それならどうしてもっと早くにちゃんと説明してくれなかったのか!と、ご立腹されて、今後のことは十分な解決案がまとまらないまま、帰ってしまったのです。
いやいや、ちゃんと説明してきたし、そもそも認識のズレがあってたなんて承知してなかったからね。

でも、誰かのせいにするための話し合いではなかったし、どこでどんなふうにズレていったのか確認していきながら、じゃあ、どうすれば全員が納得できる解決案が導き出せるのか、私はそこを一緒に考えたかったのだけれどな。

決裂してしまったものはどうしようもない。
私はセンターの立場として、ダメなものはダメ、できないことはできない、そして反対にできることも提示したつもり。もちろんセンター長同席で。
あとは、サークル側でもう一人同伴されていた方がいたので、その方の判断に委ねようと思っています。

言いにくいことも、わりと変化球で緩やかにボールを投げるタイプだし、基本小心者だから、なにかあれば事が重大にならないよう、あれこれと相談してすぐに対応するタイプ。にこにこテキパキ無難に仕事をこなしてきたつもりだから、こういったトラブルは、正直心底がっかりするし、思っている以上にエネルギーを消耗してしまうのです。
ほかにやらなくちゃならない仕事も満載ですからね。

思い込みが強くて、納得できなくて、文句を言えるだけ言わないと気が済まない、かなり頑固で偏屈な人に、頑張って寄り添ったけれど、ダメでしたーっていう、そんな気分でいます。