農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【月夜の茶会】

今年の中秋の名月は9月29日だった。
十五夜を愛でるのは、中国の風習。
日本には、十三夜といって、旧暦9月13日にお月見をする風習があるのだそう。
旧暦の8月15日の十五夜の約1か月後。
満月になる前の少し欠けた「未完成の月」。
完璧なものではなく、少し欠けているものに美しさを感じるところが日本的だと思う。
今年の十三夜は、10月27日だった。



十三夜は過ぎてしまったけれど、28日土曜日の夜、月見の茶会に参加してきた。


土曜日で、先生はじめ、社中の皆さん何かしら予定が入っていたけれど、それぞれ一品ずつ持ち寄って、お重箱におかずを詰める。


前日に真薯の準備をしておいて、当日仕上げる。

私はお寿司を担当。

錦糸卵を乗せる前

 



お団子とススキも


みんなで楽しくお食事をした後、お菓子とお茶をいただく。


菓子器に描かれているのは、熊手と落ち葉。
そしてこの菓子器の形、写りが悪くてよく見えないのだけれど、「えびしょうけ」の形。「えびしょうけ」って、枯れ葉や落ち葉を集めて入れる竹で編んだかごのこと。
我が家では、「えびじょうけ」って、濁って言うけど、そもそも「しょうけ」という言葉自体が方言なのかも・・・?






澄み渡った空。
青白く届く月の光。
盛りを過ぎた虫の音。
わずかにしっとりゆっくりと降り注ぐ夜露。

五感が研ぎ澄まされていく、そんな空間でお茶を点てる。
しあわせだ。