農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【土づくり その1】

ずっと気になっていた「菌ちゃん土づくり」。
いよいよ実行に移しました。


2年前、コロナでセンターが休館中に知った「菌ちゃん先生」こと、吉田俊道さん。
この方は、「菌と仲良くなれば、元気な野菜が育つ」と断言しています。

化学肥料や農薬を使うことで、本来の力を失っている土。
その土に野菜を植えても、育ちが悪いから肥料を使う。
弱々しい野菜には虫が寄ってくるからまた農薬を使う。

そうではない土づくり。そしてその先の野菜作り。
それを実践することにしたのです。

場所は、栗畑の奥にある畑。通称「烏帽子型」。
ここの土地は、上空、あるいは地図上で見ると「烏帽子」の形をしているのです。
烏帽子の先の方に畑があります。

ここの畑、私がお嫁に来た頃は、バレイショを植えたり、サツマイモを植えたりしていました。そのずっと前は田んぼだったとか。
でも、もうここ10年ほど、草刈りだけはするけれど、何も作っていないただの土地だったのです。

とりあえず挑戦なので、欲張らずに一畝だけ。
草刈りがしやすいように、畑の真ん中に一本トラクターで畝を作りました。


畝の中に、先日集めた朽ちかけた木や、切り落した栗の木の丸太などを並べ入れます。


畝の横の溝を鍬で掘りながら、その上に土をかぶせていきます。


今日の作業はここまで。

この上に、20~30センチの長さにした竹や枯れたセイタカアワダチソウ、カヤなど硬い繊維質のものを入れ、さらに落ち葉などをかけ、最後にもう一度土をかぶせます。
溝から畝の高さが50センチくらいになるまで、土をかぶせるか、溝を掘るか、の作業があります。

そうして、雨を待つ。

土の中を菌でいっぱいにするのです。
菌が喜ぶ環境、菌の食べ物をたくさん土の中に入れて、菌が育つのを待つのです。
その菌と、野菜の根っこが繋がった時、元気な野菜が育っていくのです。

春のあたたかい陽射しの下、久しぶりの労働に汗だくになりながら、新しい挑戦にワクワクしています。