農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【進んでいく季節 種まきの季節】

あれこれと書き残したいことはあるのだけれど、朝から晩まで、とにかく忙しい。
そして、夜にはバタンキュー。

そういうわけで、お米作りがいよいよスタートしたのだけれど、そのことも残せずに、作業だけが進んでいます。

田植えまでの作業は、すべて日数を逆算して行います。
今年の田植えは6月11日、12日。
田植えの苗は、「25日苗」といって、種まきしてから25日経った苗を植えるので、6月11日から25日を逆算すると5月17日。その日に一番近い日曜日に種まきをします。
種まきの日までに籾を発芽をさせておかないといけないのですが、種籾を浸水させて、水温の積算が100℃になると発芽するといわれていて、ここ数年、温暖化の影響で浸水期間は5日間から3日間に短縮されています。天気などを考慮して、5月10日に種子消毒。その後3日間浸水し、14日午後に水から取り出しました。


種まき直前の種もみです。
いい感じで発芽しております。
この芽が長すぎると、作業中に折れたりしてしまうし、発芽していないと、芽が出るまでに時間がかかり、苗の成長が不十分なまま田植えしなければならなくなるのです。

 

苗箱にマットを敷いて、水と薬をひたひたにかけて、
種もみを撒いていきます。

 


その上から土を十分に被せた苗箱を、我が家で「坪」と呼んでいる場所に並べ、太陽シートで覆い、芽が出てくるのを待ちます。


この太陽シート、ものすごく眩しいです。太陽を反射させてシート内の温度の上昇を抑え、夜間は保温と保湿をしてくれるので、芽が出るまでは水やりの必要はありません。
ただし、雨が降ると、シートの上に水が溜まるので、その時は「寒冷紗」というものにかけ替えます。
この作業が結構大変だったりするのですが、種まき後の天気はしばらく晴れ。
今年は何度もかけ替えたりしなくてよさそうです。


裏の畑の夏野菜も大きくなっています。
芋床の草ボーボーも取り除きました。

 

 

 




種を撒きながら、タネをとり、季節を味わいながら生きているといえばかっこいいけれど、実際は季節に急かされながら、季節を追いかけながら生きています。