農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【小さな選択の積み重ねが未来を変える】

今日は、環境活動家谷口たかひささんのお話を聴いてきました。

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谷口さん個人についてや、活動については、こちらをどうぞ↓
谷口たかひさ - Wikipediachikyuwomamorou.com

 

 

まずは、世界で起こっていること、日本では報道されないことを、海外のメディアを紹介しながら教えてくれました。
世界で起こっていることは、私たちの選択の結果であること。
気候変動で失うものは、「自然」ではなく、「平和」であること、
「無関心」でいられる人はいても、「無関係」でいられる人はいないということを教えてくれました。

気候変動がおこる理由の一つとして、私たち「人の問題」があるといわれました。
「強欲」「無関心」「お金」
今が良ければ、自分さえよければ、お金さえあれば・・・そういった世の中の仕組みに疑問を持ち、自分の選択に責任を持つ人が一人でも増えることが、地球と自分自身と、子どもたちを救うことができる、そのために自分ができることとして、一人でも多くの人に知ってもらう努力をしようと、呼ばれればどこでも駆けつけてお話されているそうです。

途中、時間の経過とともに価値の減る地域通貨の話をされたのだけれど、これはとても興味深かったです。そもそも、お金って概念でしかない、それに振り回されているんだということに、いかに気付くか・・・そうすると生き方が変わる、そう感じました。
時間と共に価値が減るということは、貯金しても、例えば1年後には100万円が90万円になっちゃう。だから貯金せず、お金を使った方がお得になる。お金に価値を求めなくなるので、豊かさの基準が変わってくる。そんな通貨のお話もされていました。

お金と政治の問題も切り離せないし、お金儲けに走る企業も多くあります。そして、メディアの在り方も最近は問題に挙げられています。
有権者としての自分 × 投票 = 政治
消費者としての自分 × 購入 = 企業
視聴者としての自分 × 視聴 = メディア
選んだ側の結果が、選ばれた側となる。
政府も企業もメディアも、支持してくれている人々が望む行動をとろうとするものである。沈黙は容認としてとらえられてしまうのだから、自分の選択を示していくこと、そういうことをみんなが知れば、必ず変わっていくのだと強く訴えられておりました。

そして、グレタ・トゥンベリさんを代表とするヨーロッパ諸国の子どもたちが、学校をボイコットしてまでデモに参加する理由として挙げているのは、「環境問題が深刻だから」ではなく、「大人が地球と自分たちを守ろうと行動してくれないから」だそう。
日本でも、「ほかの誰か」がどうにかしてくれるという思い込み、それが「脅威」なんだとも言われておりました。


知らないことを知る、知れば意識が変わる。意識が変われば、行動が変わる。
一人で100歩進むことよりも、100人が一歩ずつ進むことの方が大きな影響力をもたらす。そのためにできること、それは一人でも多くの人に、知ってもらうこと。
後悔しないために、ただその思いで日々講演活動をされているそうです。
私たち30代、40代は、気候変動による被害を受ける最初の世代となり、気候変動を食い止めることのできる最後の世代であるそうです。
プラスチックごみを減らすこと、環境に優しい活動をしている企業を知り応援をする(購入する)こと、小さなできることを続け、責任を持った小さな選択をしっかり積み重ねていきたいなと思いました。