農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【雲悠々水潺々(くもゆうゆう みずせんせん)】

今日は待ちに待ったお茶のお稽古日でした。
8月のお盆明け、市内の感染者数も過去最高を更新し続けたため、緊急事態宣言発令と同時にお稽古もお休みとなっていました。
最後のお稽古は8月5日。

今週より、感染予防策を講じながらお稽古再開となり、今日が久しぶりのお稽古。
お休みの間、着物を纏いたくて、恋しくて仕方ない日々を乗り越え、今日は着物でお稽古!と張り切っていたものの、忙しくなった野良仕事で朝からばたばたしている義父母に遠慮して、お洋服でそっと家を後にしてきました。

久しぶりのお稽古空間です。

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お軸は「雲悠々水潺々(くもゆうゆう みずせんせん)」
雲は青空の中、動いているのか停まっているのかわからないほどに悠々と浮かび、一方水は、ひと時も休むことなく流れ続けている・・・という意味。
雲の静と水の動で自然の摂理をあらわすと同時に、雲のように自在に、水のように自由にあるべく生きる姿をあらわしている、なんとも深い深いお言葉だそうです。
「動中に静あり、静中に動あり」にも通ずるみたいで、動いているときもこころ静かに、静かにありながらも機に応じて動くべく気を潜ませる、そういう心の在り方も意味していると、先生が解説してくださいました。

お花は・・・???
なんと、「花寄せ」といって、同席した人が順番に花を活ける方式があるそうで、先生とお稽古仲間、そして私の3人で床を飾ってみました。

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先生宅のお庭にある草花の中から、いくつか選び、お稽古仲間、私、先生の順で、好きな花入れに好きなように活けました。

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同席した人と呼吸を合わせながら、次の人を想いながら、空間を創り上げていく。
真面目なんだけれど遊び心があって、楽しくて気づきがあって、すごくすごく面白かったです。

ちなみに、私が活けたのは、左端。
葦とセンダイハギを選び、利休七則の一つ、「花は野にあるように」を意識して、
手元でバランスを見た後、赤膚焼(あかはだやき)の花瓶に投げ込むくらいのつもりで一気に入れます。
そのあとは、なるだけ手直ししない方が、それこそ自然で、バランスが良かったりするのですが、案の定今回も投げ入れて、満足。

真ん中はお仲間が活けたミズフヨウ。
右端が先生で、花の名前を忘れてしまいました・・・。ああ、残念( ;∀;)


次回はぜひ着物で!
そしてやっぱり、お茶の空間に身を置くことが大好きです。