農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【今更だけど、利休は最高のプロデューサー】

夏休みですね。
うちの子どもたちも、夏休みに入りました。
とはいえ、長男は課外授業、次男は部活。
今日は2人ともお休みだけれど、義父母が詩吟の大会でお出かけ。
そういう私も、今日はお稽古日でした。

 

f:id:mosgreen3111:20210722183756j:plain


今年初めての「夏の着物」
からし色にツバメ模様。そして、なんの花かわからない夏の帯。
今日は、こんな組み合わせです。
旦那さんが、なんだかおもしろいことをごにょごにょ言いながら撮ってくれた写真。思わず笑っちゃってますね。

 

f:id:mosgreen3111:20210722184143j:plain


お稽古は、釣瓶(つるべ)の水指を使ったお点前。
「釣瓶」って、井戸の水をくむときに使う桶のこと。
利休のお茶の師匠でもある、茶人武野紹鴎(たけのじょうおう)が、お点前の時に、井戸水を汲んだ釣瓶をそのまま水屋に置いておくことを好んだそうで、のちに利休が、その釣瓶を座敷に持ち込んで水指として使うようになったそうです。
一服のお茶を点てる時、高価な茶道具がなくても、赴きあるものをそれぞれの道具に見立てて、真心もって客人をお迎えすることで、最高のおもてなしの心をあらわすことができるそうです。そして、盛夏の茶室を少しでも涼しくなるよう演出することが、この時期の大切なおもてなしの心なのだそうです。そう考えると、お茶の世界の主人って、客人が心地よくすごすための敏腕プロデューサーなんだな。
今日はそういうことを学んできました。


お軸は「瀧(たき)」。
水が勢いよく流れ落ちてきている様を感じることができます。
花は、「ノリウツギ」と、「ヒメ吾亦紅(ワレモコウ)」。
吾亦紅が線香花火みたいでかわいらしい。


先生が『利休道歌に学ぶ』という本を貸してくださりました。
お茶の心構えのようなことが読みやすく分かりやすく記してあります。
この本のことは、またいつか残そうと思います。