農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【15年前の写真】

先日、家に帰ったら、稲屋に片づけてあるアルバムがたくさん居間に散乱してあった。
ちょうど長男が生まれたころから次男が生まれたころのアルバムで、ぱらぱらとめくると、懐かしさがこみあげてきた。

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祖父母にとって初めての孫だったし、当家にとっては、久しぶりにやってきた赤ちゃんだったこともあり、親戚一同、みんなにかわいがってもらいました。
いろんな人がいつも手をつないでくれていた。
いつも笑いかけてくれていた。
そして、いつも話し相手になってくれていた。
写真を見ていると、本当にそう思います。

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15年経って、たくさんの人に育ててもらったということがよくわかるし、本当にありがたい。当時の私は全くそのことに気付いていなくて、自分のことばかりで不満だらけだった。

誰にでもフラットな気持ちで接することができる、長男の穏やかな性格。
これはまぎれもなく、惜しみなく愛情を注いでくれた皆さんのおかげだと、アルバムをめくりながら改めて思うのです。

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(アルバムの写真をまた写真にとって編集してみました(笑))

長男は、小さなころから一緒に機械に乗せてもらい、いつも畑や田んぼで過ごしていました。メーカーの展示会で、田植え機やコンバインのミニカーをもらい、大切にしていたことも思い出しました。
次男は、長男のように機械に乗せてもらうと、気持ちいいんだろうね、いつも途中からぐっすり眠ってしまってました。

「僕がいない間に稲刈り終わらせないでね」
長男がそう言い残して小学校に行ったことなんかを思い出すけれど、
今では、次男が、「面白いからやりたい!」と言ってくれる。
2人とも、本当に頼もしく成長してくれています。


写真を見ていると、いろんなことが思い出されます。
忘れてしまっているように感じるけれど、そうではなくて、記憶の引き出しにしまい込んでいるだけなんだな。ちょっとしたきっかけで引き出しが開けば、なかからたくさんの思い出が溢れてくるんだな。


時々、ちょっと時間をかけて、少し前の記憶を紡ぎ直すのも悪くないな。
自分をとりまく人々や環境への愛おしさが増してくる。
思い出したくない記憶もあるかもしれないけれど、時間が経てば当時と違った心境になれるかもしれないし、そういう違いに触れることも楽しいのかもしれないな。


数日の間、家族それぞれが写真を楽しみました。
「これ、ほんとに僕なん?」
って、子どもたちはお互いに頭をくっつけあって笑いながらめくっていたアルバムも、昨日、稲屋のもとの場所に戻されました。