農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【21時の衝撃】

仕事が終わり、買い物をして帰宅するのが18時過ぎ。
一息つく間もなく台所に向かい、夕食を作る。

義母はまだ、畑から戻っていない。
夕食準備に取りかかる前に一仕事。
廊下に取り込まれたままの洗濯物をたたみ、昼間の片付いていない食器や、テーブルに散乱しているいろいろな小物を片づける。

今日はエビフライ。
朝のうちに下処理を済ませていたエビに、衣をつけていく。


孤軍奮闘していると、旦那さんが台所を覗きに来てくれた。
残りのエビの衣付けを旦那さんに任せ、こんにゃくと畑でとれたインゲン豆とを煮付ける。あとは、きゅうりとわかめとちりめんの酢の物。畑のトマトもカットする。
「お風呂にお湯をいれてなかったんだよな」
私のつぶやきが耳に入ったのか、衣をつけ終わった旦那さんの姿が、台所からふらりと消えた。

そうこうしているうちに、義母も畑から戻り、シャワーを浴びて、食卓への配膳を手伝ってくれる。その間に、明日のお弁当のおかずをキープしながら、空いたお鍋やボールを洗う。

19時半。やっと夕食。
次男のエビフライのおかわりに、弁当のおかずがなくなるのではとヒヤヒヤしながら、
その食べっぷりに感心する。

20時。義父母、詩吟のお稽古で外出する。
私はゆっくりと食器の片づけをする。
愛犬にエサをあげたり、居間の足元に散らかっている新聞や郵便物を片づけたりして、これから寝るまでの間の、自分の時間の使い方を考える。

21時。さっぱりしたくて、お風呂に向かう。
服を全部脱いで体重計に乗り、眼鏡をはずして、いざ!!おふろの扉を開ける。


・・・・・・・・・・

 

飛び込んできた光景がにわかに信じがたく、
脱衣所に戻り、眼鏡をかけて、もう一度お風呂場へ。


f:id:mosgreen3111:20210630224149j:plain


湯船になにも入っていない!!
眼鏡をかけたところで、見えてる状況は変わらなかった!!

夕食作りながら「お風呂にお湯を入れ忘れた」ってつぶやいたよね!!
夕食前、義母もシャワー浴びたよね!!

どうなってるんだ!?
友人で、7人の子どもを育てるビッグママのセリフを思い出した。
「旦那は、新人アルバイトと思った方がいい」

仕事では、いろんな方面気が利いて細やかなのに、家のこととなると、どうしてこうもまわらないのだろう?生活偏差値低すぎやしないか?

偏差値の低さは仕方がないのかもしれない。
同居して、さらに、「男子厨房に入らず」が当然の時代の旦那さんのおばあちゃんもいたのだから。その環境でずっと育ってきたのだから
でも、これからの時代は違う。男女共同参画社会。性別での役割の壁はどんどん低くなって、性別に関係はなく、「私は私、私らしく。あなたはあなた、あなたらしく」そんな時代。旦那さんや子どもたちのように、生活偏差値が低いのは、この先様々な場面で問題となることは明白。「手伝う」のではなく、できることはする。この感覚を身に付けてほしい。

まだ先は長い。今からでも十分間に合うだろうから、子どもたちも含めて、新人アルバイト研修をしていくことが、将来の子どもたちのため、そして私のためになる、そう確信した、21時の出来事。さあ、みんな、自立せよ!!