農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【台風10号、真っただ中】

現在、9月7日(月)午前5時15分。

台風10号、おそらく、今が最接近。

雨はほとんど降っていないけれど、

とにかく、風の勢いがすごい。

 

昨夕、災害対策本部(第4配備)が設置され、

予定通り、避難所へ応援に入りました。

 

飯塚市では、避難指示や避難勧告の前に、

自主避難があれば、真っ先に受け入れるところが、

私が勤務する市内12か所ある交流センターです。

これまでも、自主避難を受け入れて、

避難所開設を行ってきましたが、

なにしろ今は、改修中で仮住まいの身分。

 

これまでのように、

センターに受け入れるのとは、まったく勝手が違うし、

ましてや、台風の規模も違いすぎです。

 

6日(日)午後2時。

市長の防災無線で避難者が増え始め、

夕方4時頃までの間に受付のピークを迎えたようです。

 

午後4時には、市内38の避難所が定員を超えて受け入れている状況から、

避難所ではなかった体育施設の避難所開設が行われました。

 

空調設備のある施設を避難所として開設していたのですが、

それでは間に合わなくなったということです。

もちろん、コロナの感染予防から、定員設定も少なめでした。

 

私が応援に入った時は、避難に来られた方を

受け入れ可能な別の場所へと案内する係りを担当しました。

それから、すぐに、追加でさらにほかの体育施設を開設。

 

そこの人員に指名され、現在は、体育館にいます。

 

もともと避難所の予定ではなかったので、

何も準備されておらず、カギを開けて受付の準備をしているときから、

こちらに案内された避難者がやってくるという状況でした。

事情を説明して、みなさん、アリーナに入ってもらい、

そこで、一晩を過ごし、今、夜明けを迎えているところです。

 

空調がないので、大型の扇風機を4台作動させ、

風が強くなかったときは、窓を開けて過ごしました。

 

私がいる体育館に来られた方は、ほぼ全員が、

「避難は初めて」という方でした。

そのため、何を持ってきたらよいかわからかったようです。

 

私はといえば、職場で寝泊まりするわけですから、

キャンプ用マットと、タオルケットを持参していました。

ところが、急遽体育館行きとなったため、

災害用備品の持ち出しに精一杯で、

自分の寝床を持っていくことをすっかり忘れてしまい、

ロビーのベンチに横になったものの、

ほとんど眠れない夜を過ごしました。

 

避難先では、

硬い床に寝ることになるかもしれないし、

絨毯の部屋になるかもしれないし、

畳の部屋になるかもしれないし、

それは、避難してみないとわかりません。

避難所でもマットや毛布、タオルケットを準備しますが、

数に限りがあり、全員にはいきわたりません。

少しでも快適になるよう、クッションを用意したり、

折り畳みのマットを用意したり、

それぞれが少しでも、よりよい空間を作るには、

やはり、自分のことは自分で準備するということが大切だということが

改めて分かります。

 

今回の台風は、避難するということやその準備をするということ、

備えるということについて考えさせてくれる機会を与えてくれたと思います。

 

地球規模で考えると、今回のような台風は、

きっとまた、来年も発生すると覚悟していたほうがいいと思います。

だから、忘れずに、少しずつでも、一人一人が自分事として考えていけるよう、

そして、センターの職員として、防災士として、

微力ながら、誰かの準備のお手伝いができたらいいなと思いました。

 

安心するにはまだ早い時間ですが、

明るくなってくると、気持ちが落ち着きます。

外の様子もよく見え、ここから見る限り、

停電や大きな被害は出ていないようです。

 

このまま無事に、過ぎますように。