農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

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【台風11号 センター避難所運営】


今朝の西日本新聞
センターの避難の様子が記事になっていました。

私が勤務するセンターは、大雨や台風の時、避難の呼びかけが始まる前から、必ず「自主避難」をしてくる方が数名います。
今回も最接近は6日(火)の未明にもかかわらず、そしてまだ雨風もない5日の午前から「自主避難」をしてくる方がいました。
自主避難者に対しては、受け入れはしますが、特別なことはしません。
開いている部屋やロビーを開放するだけです。
写真のようなプライベート空間を確保しながら避難者を受け入れ対応をするのは、災害対策本部ができて、避難所開設の指示が出てからとなります。


写真のプライベートルームは、簡単に設置することができます。
広さは、大人が4人並んで休めるくらいの広さです。
簡単に小さく畳めて、持ち運びも収納も便利です。
必要であれば、プライベートルームに折り畳みの簡易ベッドを設置します。

自主避難時は、基本、毛布や食事、飲み物などといった必要なものはすべて持参していただいています。
避難所開設になると、センターに備蓄してある食料品や飲料水、毛布やタオルケットを使用しますが、今回のように避難期間が短期の予想で、そして事前に準備できる余裕がある場合などは、持参していただくよう声掛けしています。

台風11号での飯塚市の対応は、最接近を未明に控えた5日(月)正午に、警戒レベル3「高齢者等避難」を発令しました。
このことで、センターへの避難の問い合わせも多くなり、実際に日没までにほとんどの高齢者やその家族が避難を終えていました。
最接近が6日明け方でしたが、その後も風が強かったこともあり、明るくなってもまだセンターで過ごす方が多かったです。
9時半に「警戒レベル3 高齢者避難」の解除案内が防災無線で流れると、各々帰宅準備をしてセンターを退所していきました。

そのあとは、プライベートルームや簡易ベッドを片づけたり、各部屋の机や椅子の数の確認、台風によるセンター建物の被害状況の確認、報告などをしながら、センター通常業務への切り替えていきました。

過ぎてしまえば、大きな被害はなく、避難所開設するほどでもなかったのでは?という意見も出ていました。実際、警戒レベルを発令していない近隣市町村もあったようですが、それは、何事もなく過ぎてしまったからいえることで、大型で強い勢力を保ったまま北上してくる台風に対しては、やはりレベル3の高齢者等避難を呼びかけたのは妥当だったのではないかなと思っています。
避難所対応に配備される職員は大変だけれど、避難所運営を何度も経験していると、何事もなく運営を終えることができることが、実は何よりの経験と訓練になっているのだろうなと感じるようになりました。