農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【台風14号通過して】

台風14号、すごくすごく、怖かったです。
でも、結果から言うと、家もセンターも、市内も大きな被害がなく本当に良かったです。

日曜日は、センターに泊まりました。
センターが避難所になった場合、私が宿泊対応をすることはほとんどないのだけれど、今回の台風は動きが非常に遅く、最接近が月曜日の午前6時ごろ。しかも進路予想を見てみると、台風の中心は飯塚市の上空を通過すると思われました。

日曜日の夕方の台風の位置はまだまだ鹿児島だというのに、吹き付ける風は強く、最接近時に予想される台風の強さがこれまでにない数値、930ヘクトパスカルでした。
もし、夕方自宅に帰ると、次の日にセンターに来れるのがいつになるか分からない。そう判断し、泊まることにしました。そもそも、招集があった時点で、泊りになるかもしれないという見通しがあったので、宿泊用に、折り畳みマットレスとタオルケットをもって出勤していました。

避難所の人員配置として、私を含むセンターの職員3名と、隣接する体育館が避難所として開設されるかもしれないため、所管課より職員1名がセンターに配置されました。さらに夕方に帰宅することが決まっている他課からの避難所運営班3名が合流し、合計7名で避難所の初期運営にあたりました。
休日ということもあって、日没後に避難してくる人はおらず、合計32世帯61名の受け入れとなりました。

夜間は、4人交代で休憩を取りました。
私は12時から4時まで休憩。
ところが寝ようと思った12時ごろから、強かった風がさらに強まり、センターの窓にたたきつけられる雨音と、窓を押し破りそうなほどの風の威力に、正直不安を感じました。横になっていても、自宅の屋根が吹き飛ばされるのではないかとか、雨戸のない2階の長男の部屋は大丈夫だろうか、などとあれこれ心配事や不安なことが浮かんできて、なかなか眠れませんでした。何度も時計を見てはため息をつき、目をつぶってしばらくしては寝返りを打ち、そうこうしているうちに、なんとかうとうとと眠りについたのでした。

目が覚めたのは3時半。
雨風の音で眠れなかった数時間前とは打って変わって、とても静か。
起き上がって窓の外を見てみると、雨は降っているものの、風は弱まっているようです。携帯のお天気アプリで台風情報を確認。福岡県柳川市辺りを北東に進んでいます。
台風が近づいているにもかかわらず、雨風は弱まっています。
とても不思議に思いながら、夜が明けるのを待ちました。

午前6時には、飯塚市の上空を進んでいると思われるとニュースでも報じられたのだけれど、木を大きく揺らす強さの風は吹いているものの、恐怖を覚えるほどではなく、雨も小康状態。
この状態がしばらく続いたため、避難していた人も、自宅が気になるから今のうちに帰りますと、退所していく方が増えていきました。
雨風が比較的弱かったため、前日夕方帰宅した3人の応援人員が8時半にはセンターに戻ってきてくれて、避難者が退所して部屋が空くたびに、消毒やパーテーション、簡易ベッドの撤収などの作業を手分けして行いました。

吹き返しの風が心配でしたが、お昼まで比較的穏やかで、12時の時点で避難者は3世帯5名となっていました。
避難指示の解除はまだでしたが、センター職員2名を残して私たち残りの人員は帰宅することになりました。
前日の8時半から翌日の12時まで、避難所対応をし、夜間もあまり眠れなかったこともあり、帰宅後家族の無事と、家の無事を確認すると、どっと眠気が襲ってきて、昼食もそこそこにベッドに沈み込みました。
お布団さいこー!
毛布気持ちいー!
そう思った直後にはもう熟睡。
吹き返しの風は、午後3時ごろから強まり、時折、雨戸をあけた自宅の窓をがたがたと揺らしていました。そのため、途中何度か目が覚めたものの、結局義母が作ってくれた19時の夕食に呼ばれるまで眠りながら布団の上で過ごしました。
吹き返しの風は長く続き、公共交通機関などはその影響を長く受けたようでした。

昼間、ぐっすりと眠っていたため、夜は眠れないのではないかと心配したけれど、なんのことはない、電気を消せばすぐまた夢の世界。朝までゆっくり休むことができました。
今日は、避難所の最終片づけと、施設の確認、龍王山にある社会教育施設のパトロール、通常センター運営などで忙しくしていました。
あんなに大型の台風が通過したにもかかわらず、これまでと変わらない日常を迎えることができていることを素直に嬉しく思いながら、今日1日を過ごしました。

日本列島をすっぽりと強風域に包んでゆっくりと進んでいった今回の台風。
雨風の影響を受けられた地域もあったことと思います。
大型化する台風や、局地的に異常なまでに降り続ける雨、あちこちで起こる地震
不安は尽きないけれど、気持ちを強く持って少しずつ備えていかなければならないと、改めて感じました。