農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【最後の晩餐】

雨じゃない休日。
裏の畑を衣替えするために、冬野菜を終わらせる。

大根の保存作業をしようと、成長を止める作業をしてから3週間も経ってしまった。
この作業のおかげで、「とうがたつ」こともなく、大根が必要になれば、畑に行って抜けばいいだけで、今日まで、お味噌汁の具材や、おでん、煮物と、大いに役に立った。

そんな大根を全部抜いて、長期保存作業を行った。
抜いた大根を洗って土を落とし、軽く拭いて、段ボールの内側に黒いビニールをひろげ、大根を立てて詰め込み、ふたをして冷蔵庫へ。
これだけで3か月は持つのだから、不思議。

それはそうと、大根を抜いていたら、ふきが立派に茂っていることに気付く。
つい先日まで、フキノトウがないかと一生懸命探してた気がするのに。
おかげで、今日の夕食のおかずは、初物のふきと、最後の冬野菜、かつお菜に決まる。

群生してる


そうしたら、昼過ぎ、タケノコが届く。
小さいけれど、こちらも「初物」。




明日、長男が、大学進学のため家を出る。
午後から次男も手伝って、引っ越しの荷物を軽トラに載せたり、部屋を片付けたりした。
長男がいなくなった部屋には、次男が入居する。
次男の机やタンスなどの大きな荷物を2階に移す作業も行った。


門出を祝う食事は、唐揚げ。
私にとって唐揚げは、子どもたちとのエピソードがたくさん詰まっている。
だから、おふくろの味は?と尋ねられたら、唐揚げ!と即答してくれると嬉しいんだけどな。


お母さんのところに生まれてきてくれてありがとう。
そして、今日まで一緒にいてくれてありがとう。

鼻の奥がツンとなりながら、家族全員で食卓を囲んだ。