農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【長男独り立ちの日】

4月1日午後から3日にかけて、大学入学での引っ越しのため、仕事を休んで他県へ。
すべてがまさに、「弾丸」。


4月1日、お天気でよかった。
軽トラで荷物が運べたから。
高速道路を使って、約3時間の距離。
到着後早々に、カーテンから電器をはじめ、生活必需品諸々を買いそろえ、設置していく。

4月2日、桜咲き誇る中での入学式。
大学ではなく、別の施設での式典。
会場に長男を送り届けるだけで、私たちは参加しなかった。
その間に、買いそろえるものの続きと、注文していた家電が届くのを待つ。
午後からは、各学部キャンパス内で保護者説明会と教科書販売。
その時に、やっと、記念写真を撮って、学内をぶらぶらさせてもらう。
明日からの大学生活が楽しみで仕方ない、そんな長男の様子に、安心させられる。


大学正門前で満面の笑み

 

桜も弾丸で満開に


4月3日、大雨。
長男は大学へ。オリエンテーションが始まる。
最後の買い物に行き、なんとか一人で暮らすに困らない程度の環境を整える。
昼過ぎ、大学から帰ってきた長男と、二言三言、話をして別れる。
大雨の中、ワイパー全開で帰宅する。
あまりに「弾丸」過ぎて、どっと疲れが押し寄せる中、洗濯をしたり、片づけをしたり、休む間もなく当たり前の毎日に戻る。そして、淋しさを感じる間もなく熟睡。

今朝は、ご飯とお味噌汁の写真とともに、「生きてまーす」とラインを送ってきた。

子どもの旅立ちの日なんて、その日になってしまえばあっという間に過ぎてしまうものだ。
その日まで、子育て中のあれこれを思い出し、感傷的になったり、感慨深く感じるのだけれど、いざ、その日が来てしまえば、雑多な用事に振り回されて弾丸のように走り抜けて別れてきてしまった。
行こうと思えばいつでも行ける距離にいるし、今ではいつでもどこでも繋がれる。
それはわかっているけれど、6人分の食材が5人分になり、食卓の私の席の隣が空き、長男のお茶碗と味噌汁椀を戸棚の少し奥に収納した時に押し寄せた気持ちは、子育てに一段落した誇らしさよりも、淋しさの方がはるかに大きかった。