農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【おしまいの大根と春の夕日を浴びた長男の部屋】

暖かい日が続くと、なんだか嬉しくなる。
それは畑の野菜も同じみたいで、みんな一斉に菜の花を咲かせ始めました。

かわいらしい菜の花を眺めて春の柔らかな陽射しを浴びていたいけれど、そういうわけにはいかないのが現実です。

菜の花のつぼみを付け始めた小松菜やしゃくし菜の、まだ食べられそうな葉を選んで、保存の準備。

大根も「とおがたつ」直前。
葉の部分を思い切り切り落とし、すべて土から抜いて、井戸水で洗って、やっと長期冷蔵保存の作業をしました。




夕方の長男の部屋。


普段、用があってこの部屋に入ることはよくあるけれど、改めて本棚を眺めてみたら、長男のおおよそ18年いう月日は、この一冊一冊に目を通し今日にいたっているのだな・・・と、ふと思ったのです。
そして、それは実はすごいことなんじゃないだろうか、とも感じたのです。

奥の絵本の棚から、だんだん児童書の棚になっていって、今では、自分で買った文庫本だとか、専門的な本だとかが混じって並んでいる。
たくさんのお話が長男のこころの成長を導き、そして見守ってきたのだろうな。
いろんな時代の、いろんな国の、本当にあったお話や、作られたお話が、未来へ進む道しるべとなっているのだろうな。

大根の保存作業の後だったからなのか、新鮮で活き活きとした心持ちの長男が、なんだかうらやましく感じたのでした。