農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【後悔だらけ】

仕事帰りに買い物をして帰る。
レジで、4歳くらいの女の子が、お母さんに怒られている。
お母さん、眉間にしわを寄せて、商品を袋に入れながら、女の子にぶつぶつと言っている。
そばで女の子は我慢できずに泣きだした。
大きな声で。
ぎゅっと閉じた目からこぼれる涙を両の手の甲でぬぐいながら。
それでもお母さんのお小言は止まる様子はない。


急にすごく昔のことを思い出して切なくなった。
見知らぬ土地に来て、同居が始まって、閉塞感いっぱいの日々。
どうにもならない気持ちを長男にぶつけたことがある。
覚えていないくらいの、ほんの小さなことがきっかけで、長男に辛く当たった。
戸惑った表情で私を見上げる、小さな長男の姿が思い出されて、店を出て車に向かいながら涙が止まらなくなった。

私にとって子育ては、自分の未熟さや、自分の弱さ、抱えている問題を突き付けられることばかりだった。
あの時の長男の姿は、ことあるごとに私の日常にあらわれる。
そして申し訳なさと、後悔の念でいっぱいになる。

言わなきゃよかった
しなきゃよかった
私の日常は、そんな後悔でいっぱいだ。


かわいいふたり かけがえのないふたり