農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【てがみ】

6月最終日は、大雨の予報となり、避難所運営で幕を閉じることとなった。
夜中、強く降る雨音で目を覚まし、稲光と雷鳴が怖くてしばらく眠れなかったのだけれど、朝目覚めた時は、雨の降り方も落ち着いていて、ほっと胸をなでおろした。

昨日は、避難所対応が落ち着いてから帰宅。
自宅に着いたのは夜9時をまわっていた。
疲れた体で居間のダイニングテーブルの自分の席に着くと、私宛に届いた郵便物がいくつか置いてあった。
その中の一つにはがきがあって、達筆でかかれた差出人を見て、私の疲れはいっぺんに吹き飛んだ。

差出人は、先日とあるご縁で我が家のジャガイモをお届けした方。
我が家の4種類のジャガイモを数個ずつ小分けにして配送したのだけれど、それらを肉じゃがにして食べたらとてもおいしくて、次はコロッケに挑戦しますということや、食べることをとても大切にしていることなどが書かれていた。

手紙はどうして、こうも人を元気にさせるのだろう。
そして、手紙をもらうことはどうしてこんなに特別な気持ちにさせられるのだろう。

とにかく嬉しくて、嬉しくて、
「そうだ!私も手紙をかこう」
そう思った。

誰かにありがとうを伝えること、
誰かに想いを伝えること。
遠く離れていても、近くにいても、
毎日会っていても、まだ会ったことのない人にでも、
まっすぐに届く手紙。

書いた人の人柄や、書いた場所の空気を纏って、風に乗って確実に届けてくれる。


伝えたいことがあるから、私も手紙をかくよ。