農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【にじいろCAPの講演会】

20日土曜日の講演会は、参加者全員にとって学びの場となるお話を聴くことができました。

講演会の内容は、「こどもにやさしいまちづくり~子どもと子どもを取り巻く環境を考える~」。
講師に、特定非営利活動法人にじいろCAP代表理事重永侑紀さんをお迎えしました。
地区の児童・民生委員をはじめ、子どもに関わる団体さんや個人の方など、たくさんの方に参加いただき、皆さん熱心に話に耳を傾けていました。



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講演の前半では、4月から開設されたこども家庭庁のことや、4月から施行されている子ども基本法について、とても分かりやすく説明していただきました。
何か問題が生じてからの対応ではなく、あらゆる家庭を対象に予防的に関わっていくこと、このことが、これからの子どもを取り巻く環境づくりの考え方となるそうです。

こども基本法は、
みんなが大切にされ差別されないこと
みんなが守られて、意見がいえること
こどもにとっていいことを大人がやってくれること、
そして、こどもの問題をこどもを中心にこどもと一緒に考えていくこと、
などが法律として定められているそうです。


よく考えたら当たり前のこと。
でも、この当たり前のことが守られていなかったということ。
大人のわがままや大人の都合、大人の幸せのために、こどもの権利が奪われてきたということ、このことを大人はよく理解し、こどもにとって、その子にとってのしあわせについて、こども自身が選んでいけれるようサポートしていかなければならないということを、改めて気付かされたのでした。

 

 

※にじいろCAPより配付された資料。
「保育・教育における子ども憲章」についてわかりやすく解説されています。


講演の後半は、人間に必要不可欠なものとして、「愛着形成」についてお話されました。
自分が誰かとつながっている感覚、守られているという安心感の連続が、こどもの未来をつくります。
守られているという安心感は、困った時に適切なSOSを発信する力となります。そのSOSに対し、こどもにとって適切な対応がなされるということ(ここが一番難しい。だから大人が気付いて変わっていかなければならない!!)が、安全な依存先を作っていきます。
依存先の増加は、甘えや依存的な人格形成ではなく、実は社会性を育み、自律を促していきます。
子どもたちの安心安全をつくることが、近い将来、地域の安心安全をつくることに繋がっていくということでした。


お話を伺って、自分のこどもたちのことを考えました。
こどもたちがまだまだ小さかった頃、こどもがこどもらしく過ごす権利をちゃんと守ってあげられていただろうか。
こどもたちの権利、「当たり前にしてもいいこと」を、私の都合で奪ってきたのではないだろうか。
思い出すことは、後悔や自責の念にかられるようなことばかり。

それでも、
こどもだからこそやさしく、こどもだからこそ丁寧に、こどもだからこそ一緒に。
いまからでも遅くはないだろうから、、、
そんな気持ちで、まずは目の前のこどもたちのしあわせを考えていこう、
そんな気持ちにさせられた講演会でした。