農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【PCR検査】

1月1日夜に発熱して、次の日も熱は引かず。
仕事始めは4日からだけれども、流行り病であるかどうかで今後の対応は変わる。
そいうわけで、2日の夜に、ドラッグストアで購入していた「抗原検査キット」なるものを使用することに。
この「抗原検査キット」は、高校生と中学生の子どもたちがそれぞれ、修学旅行に行っている間の不測の事態に備えて購入していたもの。幸い、子どもたちも家族もみんな元気にその時期を過ごしていたため、まったく必要なかった。まさか、お正月3が日に必要になるなんて。そして、まさか自分に(笑)。

試薬の入った小さな容器に、自分の唾液をメモリまで吐き出す。
蓋をしてよく振って試薬と唾液を混ぜ、その液を決められた場所にスポイトで数滴落とす。
しばらくすると、じわじわと紫色の線が滲んできて・・・。
はい!陽性です!!わー、簡単!!


はじめから感染しているだろうなと思っていたから、出た結果に、
「嘘だ!」とか「信じられない!!」なんていう感情はなくて、上司に報告しなくちゃって、淡々とした気分。

上司には、仕事始めの前日、3日のお昼過ぎに報告。
・発熱した日
・抗原検査キットで陽性反応の証拠写真
・現在の症状
これでとりあえず連休までのお休みが確定。
本庁の課長なんか、「ムリすんな!ゆっくり休め!!」って、わざわざショートメールで送ってきてくれた。弱った体にビタミン剤注入してもらった気分。



簡単に済まなかったのが旦那さんの職場。
旦那さんが医療従事者っていうのもあるから仕方ないけれど、家族に発熱者が出た場合のマニュアルでは、PCR検査による陽性証明が必要とのこと。
所属長に相談して、所属長も事務長やらと相談してくれたらしいけれど、やっぱりPCR検査をしなくてはいけないらしい。

「お願いだから、病院受診して」

って言われた時は、症状の悪さも手伝って、憤死しそうだった(笑)
さらに、PCRを受けるために、一度病院を受診して病院からPCRを予約してもらい、その後、指定された時間に市の検査会場に行かなければならないという内容を聞いて、2度殺された気分になった(笑)。

いや、もう、抗原検査キットの結果で十分じゃん・・・

って、痛い頭を抱え込んで布団に潜り込む。


体調のすぐれない患者を、病院と、さらに検査会場と、1日がかりであちこちたらい回すなんて、おかしいじゃん。そもそも、陽性者うろうろさせちゃダメじゃん。
そうでなくとも病院って大変なのに、必ず受診させないといけないって、おかしいじゃん。医師会も保健所も病院も、手続き増えて大変なだけじゃん。
そもそも休みたいのに、それじゃあ休めないよね。
それに、家族も濃厚接触だから自宅待機させたいんでしょ?
休んでいいの?だめなの?わかんないシステムだね。
特休だめなら有休っていう手もあるよ。
えっ?ちがうの???

世の中の矛盾が、痛い頭をさらに締め付ける。
このままでいても、旦那が困るだけで、部下に面目立たない旦那の姿を想像するとなんだか情けなくてかわいそうなので、4日の朝一番、仕方なく病院を受診して、その日の午後2時、再度PCR検査のためにお出かけてきました。

ながーい綿棒鼻の奥にさされたまま10秒ゆっくりカウントされたし、そこには明らかに医師がいて看護師がいるのに、完全防備でぜんぜん寄り添ってもらえないどころか、チョー事務的で、チョー最短なやり取りのみ。
私に口を開く間を与えないくらいにしゃべり続ける看護師。
検査が終わって、向き変えてお礼を言おうとすると、「あっ、そのまま出口にどうぞ」だって。とことん、しゃべらせない(笑)。
わたしも陽性者の自覚なしってことで、なんか笑えた。

私の場合、発熱してまる2日経っていたし、症状がだいぶ軽くなってきていたから、病院と検査会場はなんとか行けたけれど、そうでない場合はやっぱりしんどいかな。
ずっと寝ておきたいっていう気持ちはあったからね。

「特別休暇」取得のためのPCR検査だったのだけれど、やっぱりPCRじゃなくてもよかったよね?って強く思った出来事でした。