ウクライナの破壊された街がテレビから流れてくるのを見るのは、とてもつらい。
集合団地の真ん中がぽっかりなくなってしまっている映像や、ががれきで覆われたまちの映像など、胸が締め付けられる想い。
逃げたくても逃げられない人々の様子など、本当に今この世界で起こっていることなのだろうかと、悪夢の中にいるような感覚に襲われます。
電気も止まってしまった病院の地下で、点滴につながれたままじっと時が過ぎるのを待つ小さな子どもたちの映像では、本当に胸が張り裂けそうでした。
美しい街並みも、豊かな穀倉地帯も、子どもたちの笑顔も、なにもかもがどんよりとした薄暗い世界に包まれてしまっています。
その映像を見ながら、義父母が口にする言葉も、思わず耳をふさぎたくなるような内容で、私は逃げるようにリビングを立ち去ってきました。
夕方、畑に行く途中で、さくらんぼの花が開いていることに気付きました。
日曜日に見た時はまだ、小さく膨らみかけていただけだったのに。
そういえば、ウクライナの国花はひまわりなんだとか。
そんなことがきっかけで、ソビエト崩壊後に独立したウクライナのことを、少しずつ知る。1994年の「ブダベスト覚書」のことも。
だからといって、何も変わらないのかもしれないけれど、、、
関心を持つきっかけは戦争なんだけれど、、、
それでも、知らなかったことを知る。
正しく、客観的に知ることが、平和のためにできることで、今の私にできること、そんなふうに思っています。