農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【予定外の支出 でも大満足】

午前中は、お世話になってる着物ギャラリーさんへ。
ここのお店とのお付き合いも、もうかれこれも15年くらいになります。
今日は、義母が丸洗いに出していた着物が出来上がったということで、それを取りに行くため、車を出しました。


お店に入ってすぐ、お雛様が3体飾ってあったのだけれど、どれも時代が違っていて、特に古いものは、明治か大正の頃のもののようでした。
古いながらもとても立派で、それぞれの時代のお雛様の顔の表情や衣装の違いをじっくり拝見しました。

義母がお店の人とやり取りをしている間、お店をぶらぶらしていたのだけれど、以前から欲しいなぁと思っていたけれど、なかなか気に入るのがなくて、ずっと買わずにいたとある品物が、思いがけずお店に飾ってあって、そのうちの一つが私の心をつかんで離さなかったので、思案した挙句、購入することにしました。

それが、こちら。

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日傘です。

今持っている日傘は、いただきもので晴雨兼用で黒。
欲しいなと思っていたのは、麻の白い日傘。
まあ、普段日傘をさしててくてく歩かないし、今持っている晴雨兼用のものは、紫外線対策ばっちりだし、特に困ってはいなかったのだけれど、着物を着た時に、できれば麻の生地でできた日傘をさしたいなあとイメージしていただけで、まったくもって、贅沢品の一つだったわけです。

絶対必要なものではないから、買わなくていいのだけれど、それなのに、それなのに、買ってしまった理由。
それは、手作りだったから。

手作りを趣味とする人が作った日傘らしく、使われている生地は小地谷縮。
小地谷縮とは、新潟県を代表する麻織物。
ちゃんと裏地を張ってくれているし、持ち手の雰囲気も理想的。

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小地谷縮の柄が上品で、仕事ぶりは丁寧。
日傘自体が醸し出す雰囲気にとても惹かれました。

量販店で売られている日傘の数倍の値段だけれど、作り手への尊敬と感謝の値段。
材料と手間暇と、心意気が感じられるものづくり。
それを普段から丁寧に使うこと。
私の気持ちが潤い、生活の質が変化する。

いい買い物をした。そう思いながら日傘を眺めてニンマリしています。