今日はお茶のお稽古でした。
2月は「大炉」のお稽古月です。
「大炉」とは、正式の炉より4寸ばかり大きい炉のことです。
釜も大きめのものをかけます。
ですので、部屋が温まるのも早く、厳寒の2月に客人をもてなすための工夫から生まれたお点前だそうです。
上手く説明できませんが、正式の「炉」とは「逆」の場所にあるので、作法も逆になります。基本、部屋には右足から入るのですが、左足から入り、普段は炉の左側に座るのですが、大炉の時は右側に座ります。こういうことを含めて「逆勝手」と言っているのだと思います。
今日は、実際に大炉が切ってある先生のご師匠さんのご自宅でお稽古をさせていただきました。
この2枚の写真は、「炉」の写真です。今年の初釜の時のものです。
こちらが「大炉」です。
毎年一度だけのお稽古です。
去年もお邪魔してお稽古させていただいたのですが、今年は、初めて「大炉」の炭手前を拝見しました。
学ぶことが多すぎるうえ、逆勝手で頭を使いすぎ、それでも楽しい時間を過ごせるのは、「学ぶ」環境に恵まれ、「知る」喜びがあるからなのかな。
3月はもうすぐそこ。
3月になると、少しずつ暖かくなる気候に合わせ、少しの火でも湯が沸くように釜を小さくし、釜自体を火から遠ざけるために、天井から鎖で吊るして客人をもてなすのです。
季節に合わせること、その日、その時の状況に合わせて整えること、もてなす客人にちなんだ誂えを選ぶこと、そういうことすべてに気を配りながらもてなすこと、それが「一期一会」なんだろうなということが、なんとな~くわかるような気がしています。
今日の着物は、知人から譲っていただいた紬に、リサイクルの椿の紅型染め風の名古屋帯。
お稽古から帰宅して脱ぐ直前になんとか撮ってもらった1枚です。