農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【7月20日、という日】

7月20日。
二度と会えなくなった仲間の誕生日。
1年のうち、2度、強く彼女のことを想う日があるのだけれど、
そのうちの1日が、この日。
笑顔と、おどけた顔しか思い浮かばない、ひまわりみたいな人だった。

彼女の祥月命日には、必ずご実家におまいりにお邪魔している。
おまいり後は必ず、後日、彼女のご両親がセンターまでお礼に来てくれる。
たいてい、手に余るほどのお礼の品を準備されていて、旬のイチゴがたくさんだったり、彼女のお父さんが手作りしたクラフトカバンだったりと、かえって気を遣わせてしまって申し訳ないなと思いながらも、毎年、仕事帰りにお邪魔している。
私は、彼女の仕事の跡を継いでいるので、ご両親が、娘さんの勤務場所だったところまで足を運んできてくれるつらさを想像すると、なんだかとても忍びなくなって、申し訳なくなって、来年はおまいりを控えようと毎年思ったりもしている。


さらに、ご両親の元で育っている彼女の一人息子が、私の次男と同級で、この春から同じ中学校に通っている。クラスも部活も違うけれど、なにかと共通点が多くある私のことを、ご両親にはどんなふうに映っているのだろう・・・そんなことも大きなお世話だと思いながら、考えてしまっている。
こんないろんな理由でいつも、直前まで、行こうか行くまいか悩み、悩むくらいならと、厚かましくもお邪魔し続けている。

「忘れずに想い続けている仲間がいる」
そんな風に優しく受け止めてもらえたらいいなと、ご両親に甘えてしまっている。
そんなことも、彼女はわかっていて、やっぱりひまわりのように笑って、私のことを見てくれているといいな。

そうやって、私は、やっぱり、いろんな人に甘えちゃってるんです。