農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

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【台風10号 センター避難者受け入れ状況覚書】

台風10号の動きが遅いことと、予想が立ちにくいことから、26日(月)より問い合わせが数件ある。
まだ雨も降っていないうちから、避難したいという市民もいて、説明に苦慮する。


28日(水)からの動き。

天気は曇り時々雨。
降っても強くはないし、しばらくすれば止む。
風は、時折強く吹くこともある。
午前中より、自主避難を希望する電話が数件。
災害警戒対策準備室からの受け入れ指示はなく、相変わらず説明に苦慮する。
メディアなどでは「早めの避難」を、気象庁の記者会見などでは、「記録的大雨」「最大限の警戒を」と呼びかけているため、不安を感じる方が多くいたようだ。

11時、福岡県に線状降水帯予測が発令されたため、自主避難受け入れ開始。
3組の自主避難者が来る。
センターは通常運営のため、貸館優先。自主避難者はロビーにて過ごしてもらう。
本庁災害警戒準備室より、夜間のセンター開放の指示がある。
このため、自主避難者の夜間受け入れが決まり、穂波はセンター長が対応にあたる。

夕方より、雨、風ともに強まる。
雨は止むことなく降っている。
定時で退勤。
スーパーで買い物をして帰宅。
パンのコーナーにはほとんどの商品がなかったが、水やその他の食品に関しては、通常と変わらない品揃えだった。
帰宅すると、義母と旦那さんが雨戸を閉めたり、物干し竿や飛ばされそうなものを倉庫に片づけたりしている。
雨は降り続いているし、時折強く風が窓に吹き付けることはあったが、恐怖を感じるといったことはなかった。

朝5時過ぎ起床。
風は時折強く吹いている。雨は、時々たたきつけるように降っている。
9時半出勤。
今日は泊りなので、お昼のお弁当と夕食用の冷凍パスタ、寝具(マットとタオルケット)を持参。
雨も強く降っており、風も強く吹いている。
センターには、7時から自主避難者が断続的に来館している。
11時、警戒レベル3 高齢者等避難発令。
これにより、センターが自主避難受け入れ先から避難所となる。
そのため、避難所の受け入れがピークを迎え、以降14時まで受付対応に追われる。

14時。
雨、風ともに強く、自動ドアが風で勝手に開くほど。
センター入り口には屋根が付いているが、吹き込んでくる雨風で、みなさん濡れながら来館されている。
避難者が多く、パーテーション設置や、簡易ベッド希望者への対応など職員で手分けして作業する。
別棟のホール倉庫より管理棟へパーテーションを運ぶ。
途中、強風に煽られ、ワーワー言いながら運ぶ。
避難してくる人のほとんどの方が、以前もセンターへの避難を経験しているため、みなさん協力的。不平不満を言われることが何よりも困ることなので、そういう意味ではとても助かる。

16時。
本庁より泊りの応援職員が配置される。
雨は降り続いているが、本降りの雨という降り方で、風も弱まってきている。
昼頃は、風に吹かれた雨が道路を強くたたきつけている様子がはっきりと見えていたので、その頃に比べると、雨風共に弱まってきていることが実感できる。

17時の時点で、35世帯47名を受け入れている。
台風の勢力も980hPaと、明らかに弱まってきている。
暗くなってからの避難はおそらくないと思う。
最接近は明日の未明から明け方にかけてだが、雨風の様子と台風の状況からして、レベル4避難指示になることはないと予測している。
おそらく、明日の午前中には、避難者も自宅に戻っていくだろう。

台風10号はこれから日本を縦断していく予定。
被害が出ないことを祈っている。