平日のお休み。
実家のおかんに会いに行く。
正月に会って以来の帰省。
子どもたちの受験があったし、受験の後は卒業式、入学説明会や手続き、引っ越し、入学式などなど。
ゴールデンウィークなんて、結婚してから帰省した記憶もない。
行先はいつも畑か田んぼだから。
実家のおかんも、私が忙しくしていることを承知しているから、電話もかけてこないし、「次はいつ帰ってくるのか」なんてことも聞いてこない。
そんなおかんの「遠慮」というか「気遣い」にかまけて、行こうと思えばすぐに行ける距離にいながら様子も見に行かない親不孝な娘。
そんな親不孝ぶりを払拭すべく、今日はおかんとおでかけ。

ふたつの飛び出した部分の間にある引っ込んでるところがカフェ。
美術館は高台に立っているから、窓際のカウンター席では、北九州の景色を見下ろしながら飲食ができる。
でも、いつも満席。
今日も満席だったので、反対側の窓際のテーブル席で、森の木々を眺めながらスコーンとキッシュのセットをいただく。

職場でいただいた招待券で親孝行のまねごと。
わたしの美術館、博物館好きはおかん譲り。
共通の趣味があるおかげで、親孝行のまねごとも照れずにできる。
親孝行のまねごとは、あと何回くらいできるだろう。
おかんとあとどれくらい一緒の時間を過ごせるだろう。
あと何回だとか、あとどれくらい、といった類のことはよく考える。
明日がやってくるのは当然だと思っていて、なんの疑いも持っていない。
でも、本当はそうじゃなくて、いつ、誰に、どんなことが起きるか分からない。
親と過ごす時間なんて、時間にすれば、本当にわずかなのかもしれない。
今日も元気なおかんに会えて、ちゃんと話きいて、さりげなく優しくて、ちょっとかわいらしい(?)私でいられた。
それが、よかった。
今日のような親子の時間が、少しでも多く繰り返されますように。