農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【荒れた畑】

自宅裏の畑。

 


こんなに荒らしたのは、初めて。
だって、暑いんだもん。
殺人的暑さと、仕事との兼ね合いで、畑がこんなになってしまった。
もう一つの理由は、暑さのせいで野菜の生育が悪かったから。
きゅうりもスイカも例年に比べてならなかった。
あんなにごろごろなっていたゴーヤさえも、今年はほとんど育たなかった。

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本来なら、こんな腕くらいの太さの地ばえきゅうりがなるのだけれど。


野菜を作っていると、出来が悪い年というものがある。
玉ねぎがダメだった、、、とか、サツマイモがだめだった、、、とか。
たいてい、よその農家も同じで、生り年というものがある。

今年の野菜は、そんな生り年は度外視。
異常なまでに照り付ける太陽と、夜でも下がらない気温と、乾いた大地のせい。
そう思っている。
野菜が生らないから、畑への足も遠のく。
暑すぎるから、遠のく。
荒れた畑を見たくなくて、さらに遠のく。
すぐ裏なのに。

夏休みの最後の土日は、冬野菜を植えたり、種を蒔いたりしているのだけれど、この暑さでは、苗も死んでしまう。
だから、今年は時期をずらして、いまだに畑を鋤いていない。

荒れたままでは心も荒んでしまうから、やっと草刈りだけはして、少しだけ見栄えを良くしてみた。


これがこうなって、

 

これが、こう。




こんなふうにきれいに草を刈ったけれど、土が丸出しだと、いっぺんに陽射しでやられてしまいそうだったから、刈った草をかぶせてみた。


畑には、ピーマンと秋ナスに向けて刈り込んだなすびと、さといもだけ。

それにしても、ひどい畑。
早く耕したいけれど、耕しても種を蒔いたり苗を植えたりできなければ、また草ボーボーになってしまう。
荒れた畑を見るのはイヤだけど、もうしばらく我慢してこのまま寝かせておく。
どうしようもない暑さ。
宮沢賢治みたいに「涙を流し」「おろおろ」するしかない。
もうすこしの辛抱だ。