農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【満期を迎える】

連休中に撮った写真を一枚。


すごく立派なオニヤンマを見つけて、何気に木の枝を差し出してみたら、止まってくれた。すごく興奮して、旦那さんに急いで写真を撮って!と、声に出さずに、でも慌てまくってお願いして撮ってもらった写真。
大きくて堂々としていて、とても美しかった。

ところで、、、
オニヤンマの形をしたブローチのようなものを身に付けているだけで、虫よけになるそう。
昆虫界でトップに君臨するオニヤンマの姿を、アブやブヨ、スズメバチでさえ認識し警戒しているのだそう。その特性を利用した、「おにやんま君」という虫よけ対策商品が人気なんだそう。
面白そうだから試してみてもいいかなと思っているけれど、畑に潜む蚊の大群にも効き目があるのか心配。蚊に刺されるのはイヤだから、誰か(たとえば旦那さん)をうまく言いくるめて実験台になってもらおうとたくらんでいる。


今日は、時間休をもらって、郵便局へ行ってきた。
長男のために預けていた「学資保険」が満期になったと連絡があり、その受け取りのための手続きに行ってきた。

メインとなる学資保険には、長男が生まれて間もなく加入していたのだけれど、今回の学資保険については、子どもたちの成長過程において、親戚からいただいたお祝いやお年玉などがある程度の金額になったので、10年ほど前に学資保険として預けておいたもの。
そして、10年ほど前に対応してくれた郵便局の方が、今、別の郵便局の局長さんとなり、まちづくり協議会のとある委員としてセンターに出入りしてくれていて、こんな形でご縁が繋がるんだなと、不思議に思ったりもしている。


郵便局のほかにも、付き合いで仕方なく加入した農協の学資保険も満期を迎える。
あの時は渋々、しかも少額で加入したのだけれど、今となっては加入していてよかったと思っている。

加入当時は、満期となって金額を受け取る日はずっとずっと未来のことで、18歳になっている長男の姿やどんな生活を送っているかということさえ想像つかなかった。
月日が過ぎるのは本当にあっという間で、こどもの成長も日々のことも、味わう暇などなくここまで来てしまった気がしている。そして、これから先のことも、きっと、あっという間に過ぎていくのだろうと感じている。
3年後、次男の保険の満期が来た時も、多分、同じような感想を抱くのだろうなということが容易に想像できて、一人笑いしている。

当の長男は、連休中、九州圏内の国立大学合同説明会に友人と福岡市まで出かけて行った。
最寄りの駅まで車で送っていき、「じゃあねー」と駅に入っていく長男の後ろ姿を見送っていると、小さかった子どもがこんなに大きくなり、自立して、新しい世界へ飛びたとうとしている現実にくらくらしてきた。18年という長かった年月が、こんなにもあっという間のものなのかと、自分が取り残されたような、あるいは、違う世界へ飛ばされたような、時間の間隔がねじれていくような、不思議な感覚に襲われた。
そして、嬉しいのだけれど、淋しい。そんな気持ちだった。

成長した背中を見せて出かけて行った長男。
やりたいこと、興味のあることを学べる大学を自分で探し出し、受験の方法も考えて準備している。オープンキャンパスの日程も調べ、自分で申し込み、それから、いろいろな模試も受けている。
本人がネットで直接申し込みができるので、親がすること、できることと言えば、言われた期日までにお金を振り込んだり、本人にお金を渡したりすること。
忙しすぎて「うっかり」ばかりの私のような親にとっては、こどもの言うとおりにしておきさえすれば大丈夫という状況は本当にありがたいのだけれど、何もかも受験生におんぶにだっこでは申し訳ないなと、反省もしている。

3年後の次男の時は、また違った印象を抱くのだろうなと思いながら、あっという間にやってくるだろう3年後に向けて、心の準備をしておこう。
そう思うだけで、いっぱいいっぱいのこの頃、きっと3年後もあたふたしながらこの日を迎えるにちがいない、ここに、そう予言しておこう。