農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【かわる高校入試】

次男が、「学校で説明会があった」といって、一枚のぺらぺらなプリントを持って帰ってきた。
おもてには、「県立高校の特色化選抜ー概要版ー」とあって、地区内で受験できる4つの高校名とそれぞれのコースが書かれていた。

特色化選抜の説明として、
①出願資格を満たしていれば、誰でも志願することができます。
②出願資格を満たしていて、就学意欲などが十分確認できれば、内定者上限人数の範囲内で基本的に内定となります。
とある。
中学校の校長先生の推薦が必要な推薦入試とも違う、新しい選抜方法のことらしい。


出願資格は、当然、学校のレベルによって違う。
地区内で一番偏差値の高い高校の出願資格は、「中学3年次の5教科の評定合計が22以上」とある。
一方、一番偏差値が低い高校の出願資格は、「副教科を含めた9教科の中学3年次の評定合計が23以上かつ各教科の評定に1がないこと」だそう。

高校受験もどんどん変わっていってるんだろうなぁって思う。
私立高校は、運営するにあたり学生を確保するためにあれこれ工夫している。
スーパー特進コースなどを設け、学費や負担金を大幅に割り引いて学力優秀な生徒を確保しようとしている高校もある。このコースは人気で、いまや倍率は県立高校を凌ぐ勢い。さらに、大学の指定校推薦の枠をたくさん持ち、手厚く補講を行うことで、塾代が不要なうえに、大学進学も叶いやすい。親にも子どもにも人気の私立高校。
ほかに、甲子園出場や、全国大会に出場するレベルの部活動で人気の学校もある。
学力よりも、充実した学校生活を送ることを目的にしているけれど、ここも人気があるから倍率が上がってきているし、その結果として当然、学力も上がってきている。
とにかく私立高校は生き残りがかかっているから、何かに特化させて学生を集めるのが本当に上手だと感じる。


そんな中、我が家の次男坊はというと、、、。
家から一番近い県立高校を第1志望としているみたい。
特色化選抜の話を聴いて、できればその枠で入試を乗り越えたいと思ったらしい。

そのために、今やらなければならないこと、これからのことなど、本人の口からぽつぽつと話を聴くことができたのだけれど、今まで具体的な話はぜんぜんできていなかったから、まあ、まずは大きな一歩が踏み出せたのかなって感じています。
何になりたいだとか、将来こんなふうになりたいだとかいうことはまだまだ分からないみたいだけれど、遥か昔の自分のことを想い出してもそうだったから(もっとひどかったかも・・・)、親として少しずつ具体的に考えられるようにアプローチできたらいいかなと思っています。

ぺらぺらのプリントだったけれど、思いのほか現実的な話のきっかけとなったことが嬉しかったです。

4月から、長男高校3年生。次男中学3年生。
いわゆるダブル受験です。
子どもの心配より、「親のせいで希望の学校に進学できなかった」ということがないようにしなければと、密かにびくびくしているのでした。