農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【冬暁と霜の声】

クリスマス寒波が過ぎてから、福岡は連日いいお天気です。
日中の気温も10℃くらいまで上がり、風も強くないので、とても気持ちがいいです。

冬至が過ぎてから、少しずつ日が長くなってきたことが実感できます。
つい先日までは、仕事が終わってからセンターを出ると、真っ暗だったのだけれど、今週からは、黄昏時の空がとても美しく、さらに、細い上弦の月が冴え冴えと輝いているもんだから、寒さも忘れてしばし見入ってしまうのです。
一陽来復」とは、このことなんだなあということがよくわかります。



日中気温が上がる分、朝晩の冷え込みは強く、畑に野菜を取りに行くのもためらってしまいます。

 

昨日、今日なんかは大霜で、お野菜も凍ってしまっています。
寒くて冷たくて、指をじんじんさせながら野菜に包丁を当てたり大根を引き抜いたりしています。
畝から畝を移動しながら、足元ばかりを見てどの野菜を引き抜くか吟味し、腰をかがめて野菜を切り取ります。収穫した野菜を抱えて視線を上げたその先に、ご褒美のように映る美しい朝焼けのグラデーションにひどく感動するのです。

 

寒さ厳しい中だからこそ美しい景色があるのだろうな。
忙しく大変だけれど、美しいものを美しいと感じる心を失くさないように、そして、忙しく大変だからこそ出会える美しいものに感動しながら、残りわずかとなった今年を過ごしていきましょう。