農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【冬野菜のたねをまく】

土日の野良仕事、続編です。
今日は畑バージョン。

 

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2週間前に夏野菜を引き上げた時が上の写真です。
あれから冬野菜のために、苦土石灰や鶏糞をいれて耕運機で耕しました。
だいたいはトラクターで鋤くのだけれど、今回は小型の耕運機。
義母が機械を動かして耕してくれていました。

 

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義母が作ってくれた畝に、大根3種類、かぶ、小松菜、ほうれん草、しゃくし菜(正式名称は雪白体菜というらしい)、かつお菜、高菜の種を播きました。
写真はないのだけれど、反対側の畑には、ブロッコリー、カリフラワー、白菜の苗を植えています。
畑には、なすびとオクラとピーマンがまだ残っているので、夏野菜と冬野菜が共存していますが、夏野菜がいよいよ終わった後は、時期をずらしてもう一度大根、かぶ、小松菜、ほうれん草、しゃくし菜の種を播く予定にしています。

 

今回、トラクターで鋤いていないので、畝に高さが出ていないことが気になっています。耕運機に比べ、トラクターだとやはり馬力が違うので、深く耕すことができます。土も柔らかくなり、畝上げも高さが出るので、水はけがよくなり、野菜にとってはそちらの方が環境がいいのではないかなと思っています。

先日からの「食べ物を育てて備えるオンラインサミット」に参加して、いろいろな方の「土づくり」の話や、自然と共に生きる様子を聞いて、なんだか私も土づくりから始めたくなりました。
腐った悪い土に発生する病気やムシ。それを取り除くために使う農薬や肥料。それがまた土の力を低下させる。だから、まずは、土づくりから。病気になりにくく、悪いムシが近づきにくい土づくり。今の畑で、少しずつミネラルいっぱいの力強い土を増やしていきたいなと思っています。


義母と一緒に種を植えていると、義母が
「毎年同じように作っているつもりだけれど、いつまでたっても上手にできん。専門家には、なれんづくやった」
そうつぶやいていて、それがなんとも寂しく感じたのです。
「そんなことないよ、ばあちゃんのお野菜、立派でおいしいよ。みんなで食べてみんなで大きくなって、そしてみんな、豊かに育っているんだよ」
そう言いたかったけれど、なんだかうまく言えなくて、二人で背中を丸めて、作業を続けました。