農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【防災士 mosgreen  奮闘記】

今日は午後から、児童・民生委員さんの研修会に防災士として呼ばれて行ってきた。
テーマは「児童・民生委員の活動支援と防災について」。
いただいたテーマが堅苦しくて難しーーー(;^_^A。


30名ほどの民生委員を前に・・・


プロでも専門家でもないので、民生委員さんの災害時の活動支援について話すのは難しい。


まずは、「クロスロードゲーム」を用いて、災害の種類や場面、立場、状況について自分だったらどうするかということを考えてもらいながら、「民生委員」という立場、現状、課題に気付き、みんなでそれらを共有し、知見を深めるきっかけとなるような時間をつくれるよう進行してきた。

「クロスロードゲーム」とは、カードを用いたゲーム形式による防災教育教材のこと。実際に阪神・淡路大震災で災害対応にあたった神戸市の方々が直面した「究極の選択」を聞き取って作成されている。
困難な状況下で、「助けに行くかそれとも行かないか」だとか、「物資を配るか配らないか」「誰から先に救助するか」だとか、「避難所に行くか自宅にとどまるか」といった、正解のない問いについて、「Yes」か「No」を選択していく。
正解はないのだけれど、どうしてその選択をしたのか、一人一人が語ることで、たくさんの人の選択を受け入れ共感し、学び気付いていく。

「民生委員だから」ということで無理をしてしまうことがあることに気付いてもらい、『災害に備える民生委員・児童委員活動に関する指針(民生委員・児童委員による災害時要援護者支援活動に関する指針改訂第4版)』
というものを大いに参考にさせてもらいながら、個人として、地域として、組織としてどう災害に備えるかという話をさせてもらった。

また、避難所運営講座や研修会などで、専門家と呼ばれる人たちから仕入れてきた情報を、

「避難所ではこうだったらしい」
「こういう問題で混乱を生じたらしい」

というふうに、民生委員さんの実際の現場での話を紹介。
ほかに、発災時よりも避難生活においての方が、民生委員さんの活躍が求められた事例などを伝えてきた。

1時間ちょっとの間、みなさん熱心に参加していただいた。

今年度は、防災士として話をしてほしいという依頼が割と多い。
自治会に呼ばれて行く回数も、去年よりずっと多い。
たくさんの人が、防災を自分事として準備が始められるような働きかけができたらいいなと思っている。
でも、思い込みが強く、柔軟性に欠ける人だとか、人の話を聴けない人だとか、そういう人に「クロスロードゲーム」や防災の話をするのは難しい。
というか、そういう人が民生委員を務めているということ自体が、わたしにとっては不安であるのだけれど、、、そう思っていても、そんなことは言えないから、難しいのだ(笑)

いろんな人の考えを聴く

思い通りにいかないことも、次のお話のネタにしてやる~!ととらえて、内容をバージョンアップしていっている。