農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【父の13回忌】

今、実家に来ている。

父の十三回忌。
週末ごとに模試があったり、登校日だったりで忙しい長男も、今日は一緒。
家族4人一緒に来ることができて嬉しい。




住職が「今から戒名「釈襄願」の十三回忌の法要を務めます・・・」という内容の言葉を、あの独特の抑揚をつけた言い回しで詠いはじめる。

ああ、あれから12年経ったんだなあ。
子どもたちも幼稚園生だったのが、高校生と中学生になって、今日まで無事に成長し、私も旦那さんも、そして母も、12年という年月を生きて歳をとったのだなあ。
父の年齢は65歳で止まったままだけれど、私たちは生きて今を生きているんだなあ。
子どもたちの今の姿を父が見たら、きっと喜んでくれるだろうな。
いや、ずっと、見守り続けてくれているに違いないからこそ、今の私たちがあるんだな。


そんなことを思ったら、じわじわと涙が滲んできて自分でもびっくりした。

私が父のことを想うことで、父は私の心の中で生き続ける。
今日のように、子どもたちと一緒に手を合わせることで、想いをつないでいくことができる。

「生きることに出会わせていただいている」
住職が話してくれた中で、とても印象に残った言葉。