農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【訃報】

子どもたちが通っていた幼稚園。
お寺が経営している幼稚園で、園長先生は住職さん。
住職さんのお母さまは、「けいこせんせー」。
いつも園に顔を出して、保護者である私たちにも気さくに声をかけてくれていました。
にっこり笑っていて、特に子どもたちの様子眺めているときは、本当にうれしそうで、楽しそうでした。
ああ、この人は、本当に子どもたちが好きなんだなって思えるくらい。
その、「けいこせんせー」が、お亡くなりになりました。


去年の夏以降、体調がすぐれず、家で休んでいることが多くなり、
あまりの体調不良に、検査を受けたのが11月。
そのまま入院され、昨日、お亡くなりになったそうです。
コロナの影響で、組内の行事も全くなかったから、体調を崩して入院しているなんて、ちっとも知らなかった。

毎日の夕方のお寺の鐘は、「けいこせんせー」が撞いていたものです。
うちの子どもたちは、夕方お友達の家から帰る途中に、「けいこせんせー」にお願いして、鐘を撞かせてもらっていました。
子どもたちの好奇心を満たしてくれるばかりか、立派なお手伝いと褒めてくれて、「仏様が喜んでいるよ。また明日もお手伝いしてね」って、声をかけてくれていました。

そういえば、最近、鐘を撞いていたのは「けいこせんせー」のお孫さんだったな。

お寺さんとは、同じ組内なので、回覧板を持っていくと、
広いお寺の向こうのほうから、玄関まで走って応対に来てくれていました。
息を切らせながらも、ちょっとした会話を交わし、
子どもたちが卒業しても、ずっと気にかけてくれていました。

前住職が亡くなられてから6~7年。
もう、前住職には会えたかな?
当時はきっと珍しかったであろう、お寺の跡取り息子との恋愛結婚。
「けいこせんせー」は、神社の娘だったから、
神の子から、仏の子になり、仏の子を見守る人生を歩まれたんだな。

 

いろんなことを思い出すけれど、「けいこせんせー」はいつもにこにこしていたかな。


身近な人が亡くなるのは、やっぱり寂しい。