農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【静けさと雪景色】

昨日はお昼から、峠を越えて山の中腹にある静かなお店に行ってきました。
くねくね山道を登っていかなければならない場所にあるレストランなんだけれど、眺めがよいことや、おしゃれで美味しいランチやスイーツが提供されることなどもあり、いつもランチやお茶を楽しむ女性たちで溢れています。

雲の画像のようです
*1


でも、昨日は、ガラガラ。
おそらく、お天気のせい。
曇りから雪の予報の中、平地より標高が高いこの場所に来る人はほとんどいないようで、ほぼ貸し切り状態。
店内の照明もほとんど落としてくれていて、とても静かで、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

お店に着いたときは、まだ雪は降っていなかったし、下界も望むことができます。

だんだん視界が遮られてきて、雪が舞い出した。


牡丹のような雪は、舞い落ちることなく、風に煽られて舞い散っているみたい。
その様子を飽きることなくずっと眺めていました。
あったかいカフェオレと、静かな静かな時間。
目の前で刻一刻と変化していくガラス越しの風景。


ずっとずっと、静かに、ただただ眺めていたのだけれど、
私が望んでいる時間の過ごし方というものは、こういうことなんだろうなってなんとなく感じたのです。
雨が降れば、雨の音を聞いて、雪が降れば雪がしんしんと降る様子を眺める。
慌てず焦らず、今日という一日、今という時間を自然と共に感じること。


お店で過ごしたのは、2時間程度。
少しの時間だったのだけれど、私にとってはすごく贅沢で豊潤な時間に感じたし、細胞の一つ一つが喜びで満ちていく気がしました。
この静かな時間と素晴らしい風景に浸ることができて、嬉しくて泣いちゃいそうになりました。


雪が少し落ち着いてから、山を下りました。
ゆっくりゆっくり、車窓からの眺めを焼き付けながら。


*1:写真はお店のフェイスブックより。