農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【男女共同参画を考えたら多様性共同参画に行きついた】

雨でした。
それも、土砂降りの。
雷なんかも轟いたりして。

そんな中、「地域リーダーのための災害対応力向上講座~多彩な視点からの避難所運営を学ぶ~」という勉強会に参加してきました。


一日研修でしたが、退屈することなく学んできました。

まずは、【災害対応の質を高める男女共同参画の視点について】。
「男だから」とか「女だから」とか、そういう垣根を取り払うことの大切さと、そのことを理解した人が一人でも多く避難所運営に関わることの重要性について学びました。

それから、【ハザードマップを活用した避難行動、避難所の設置・運営】について。
ハザードマップって、一種類だけじゃないんですよ。災害の種類に応じて被害の想定は変わってくるので、それぞれマップが作成されています。そして、マップには、避難に関する情報や、災害学習に関する情報も併せて掲載されています。
マップを全世帯に配布しても、受け手側がマップを十分に活用できなければ意味がなく、いかに活用してもらえるようアプローチしていくかということがカギになってくるのです。
私も防災士として地域の自治会に呼ばれたりしたときには、その地域のハザードマップと、そこからわかること、できること、しなければならないことについてお話するようにしています。わかっていてもやらない、取り組まない、そのバイアスを取り除くにはどうしたらいいのか、いつも悩みながら活動しています。
避難所の運営に関しては、「避難所初動運営キット」なるものを紹介していただき、これがあることで、弱者の立場に合わせた避難所の間取りや段取りができる仕組みになっていて、とても役立ちそうでした。

午後からは、【心身の健康を守り、災害関連死を出さないためには?~高齢者・障がい者・子ども・女性などの立場から~】と【グループワーク:避難所運営】
いくつかのワークショップをすることで、弱い立場にある場合どういう選択をするかを考えました。
地域防災を担う人は、肩書で寄せ集めた人々よりも、自主的に集まった人々の方が、圧倒的にそれぞれが役割を担い果たしていきます。自主的に集まった人々が多様性に富めば富むほど、あらゆる視点からの気付きが得られるため、地域防災、避難所運営はより充実したものになります。声なき声を拾い上げていく作業は大変だけれど、拾い上げていく側に多様性があれば、多くの場合解決へと繋がっていくことが想像できる、そんなワークショップになりました。

今日学んだことは、「男女共同参画の視点からの防災」がテーマだったのだけれど、社会の不平等だとか格差だとかをなくし、人々の幸せを考えることができる社会というものは、「多様性を受け入れる」ことができる社会なのだろうなと感じたのです。
だいたいみんな同じということはなにかと便利だし都合がいいけれど、そんな考えやモノの見方では解決できないことばかりであるということ、性別や年齢、障がいの有無、国籍や宗教、個人のかかえているものは一人一人違っていて、違っていることが当たり前なのだということ、そういうことに気付く人が多くなればなるほど、社会は大きく変わっていくのではないのかなと感じたのでした。