農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【25年ぶりの集合】

就職してから、学生時代の友人とはちょこちょこと会ったりはしていたのだけれど、結婚して子どもが生まれたりするとなかなか自由な時間も取れず、めっきり会う回数は減ってしまっていて、それでも今はSNSなんかで、細く細く何とか繋がっている、そんな感じです。
SNSって不思議なもので、ずっと会っていないのだけれど、写真や近況報告なんかで、なんとなく会ったような、その人のことを知っている感覚になるので不思議です。

ずっとずっと以前、SNSなんてまだなかった頃、実際に時間を見つけてはお互い会いに行っていた頃に比べると、繋がり合っている人も時間の経過とともにすっかり少なくなってしまいました。
直接つながっていなくても、誰かを介して辛うじて繋がろうと思えば繋がれるであろう仲間も、実際はどれくらいいるのかはっきりわからなくなってしまうくらい、時が経ってしまいました。



学生時代の仲間たちとは、入学してすぐにあった、オリエンテーションのバスでたまたま一緒になった人たちで、2泊の研修の間に親睦が深まり、その後の4年間も、多くの時間を一緒に過ごしました。
いろんな出身地から集まった男女10名くらいの仲間が、1年後のコース選択、さらに1年後のゼミ選択という、その時々の岐路に立たせられながらも、近づいたり離れたり、通り過ぎたり戻ってきたり、そんなふうにしながらなんだかんだと卒業までずっと、そして卒業後も仲間として濃い時間を過ごしてきたのは、すごいことだと思うのです。

卒業後、時間を経て、てんでばらばらになった仲間たち。
海外に飛び出していった人、大学に残って研究を続けた人、実家を継いだ人、公務員になった人、就職した人、みんなそれぞれ。


先日、大学に残って研究を続け、九州の大学から山口、静岡、北海道へと移りながら今も研究を続ける仲間が、今回福岡に来ることに。
彼は熊本出身なので、たびたびこちらへは帰ってきていたのだけれど、今回の彼のきまぐれな呼びかけに、これまで各々で繋がっていた仲間たちが集結。
誰かが誰かに呼びかけて、そして呼びかけられた私も誰かに呼びかけて。

卒業後1度も会っていない仲間もいたのだけれど、会った瞬間あの時に戻り、ここのところずっと呼ばれていなかった呼び名で名前を呼ばれ、あまりの懐かしさに鼻の奥がつんとなったのでした。

たくさんの思い出話と、当時の打ち明け話や事の真相などで盛り上がり、私の恩師も、仲間たちの恩師も、退官してしまった方ばかりだったけれど、あの時一番若かった大学の先生を呼び出して、あの時と変わらない笑顔で写真を撮りました。


つかの間だったけれど、楽しい時間をありがとう。
今日会えなかった仲間とも、いつかまた会いましょう。
約束なんてしないけれど、たぶんまたいつか、そしていつでもきっと会える、そう感じた梅雨明けの夜でした。