長崎にある出版社「童話館」より、毎月本が届いているのだけれど、11月に届いた本が、『おーい、ぽぽんた』。
「ぽぽんたって何だろう?」って思ったのが第一印象。
それから装画をみて、ビビビってきた。
もう、「ぽぽんた」はどっかにいっちゃって、それよりも装画が気になる。
たぶんこのデザインは、、、
やっぱり、「柚木沙耶郎(ゆのきさみろう)さんだ!!」
そして、編集委員に私の好きな「茨木のり子」の名前。
そして、「谷川俊太郎」の名前も。
「岸田衿子」は、谷川俊太郎の最初の奥さん。(←大きなお世話だけれど(笑))
「よみ人しらず」の歌もあれば、国語の教科書に載っていて、みんなで暗唱した歌もある。
ところどころ、歌に寄り添うように、大きく小さく転がる柚木沙耶郎さんの挿絵。
そして、別冊が大岡信さんによる、丁寧な解説。
いやいや、解説ではなく、やっぱり鑑賞。
歌の意味はもちろんだけれど、その歌ができた背景などを教えてくれて、それぞれの歌や作者の素晴らしいところをわかりやすく伝えてくれている。まさに、歌を味わう手助けをしてくれている。
詩の言葉は、とりわけおいしい日本語なのだ。どこからでもいい、読み上げて、おいしさを声でかみしめてみよう。
若い読者へのメッセージ 大岡 信
冒頭思った「ぽぽんたって何?」の答えも、ちゃんとあるから、安心。
子どものために取り寄せているつもりが、すっかり自分のためになっているのだけれど、今回の本は特に、じっくりゆっくりかみしめて味わうのに、まさにいいタイミングでやってきたものだ、と嬉しく思っている。