農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【中途半端な関係に悩む嫁】

 

何の話かと驚くかもしれないけれど、なんということはない、我が家の敷地内で順調に育っている子猫の話。

 

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子猫は全部で4匹。
真っ黒が一匹。あとは、黒と白のぶち。
真っ黒が一番人懐っこくて、白い模様の割合が増えるほど警戒心が強くなる。

人懐っこいといっても、絶対に触らせてくれない。
以前は、人の姿を見るだけで、一目散に逃げ隠れしていたけれど、
最近は近くにいても、逃げたりはしなくなった。
ただ、いつでも逃げれるように緊張感は漂わせているし、人と猫との間に、何とも言えないビミョーな間合いが ある。


猫がいるところは、たいてい風通りが良いところだったり、涼しいところだったりする。今日は、倉庫の中の鍬やらスコップやらを入れている道具入れの鉄筋の梁でくつろぐ姿を見かけた。

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つい最近まで、警戒して、わき目もふらず一目散に逃げまどっていた頃と比べて、何とも余裕のある雰囲気。猫の時間を猫らしく満喫している、そんないい表情。
そして、足の組み方がなんとも色気があって美しい。

この子の私の呼び名は、「はなくそ」、または、「なかわけ」、もしくは「山脈」。
鼻のところに黒い小さな模様が入っているから「はなくそ」。
「なかわけ」は、黒髪を真ん中で分けているみたいだから。
そして、この子の背中には、白い模様が細くまっすぐに入っている。それが、頂上に雪をかぶった山々が連なる様子に見えたから「山脈」。
つまりは、私がこの子をどこで識別したかによって呼び名が変わっている。
そして、私の家族それぞれがみんな、好き勝手に名前をつけたりして付き合っている。

これまでも、稲屋で生まれ育った猫はいたけれど、こんなに身近な存在になったことがなかったので、この先どんな風な関係になるんだろうと少し心配している。義父が一番猫たちに心を寄せているようだけれど、ほかの家族がどう思っているかもよくわからない。飼っているわけではないけれど、家の敷地内を住処としているわけだし、以前に比べて距離が近づいていることは確か。
野良猫でもなく、飼い猫でもない、なんとも中途半端な関係に、そっと一人、戸惑っている。