農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【それなのに、オリンピックはあるのだよ?!】

中学校の5月開催予定の体育祭が中止になった。
緊急事態宣言だから仕方ないのかな。
市内でクラスターがいくつか発生したりしたからね。
延期じゃないのかなって期待したけれど、
教育委員会の決定だそうで・・・( ;∀;)

体育祭の開催について、中学校PTA役員として、
4月の入学後から役員会で検討してきました。

その頃は変異株の感染者数が増えつつある時期で、
でも、市内の状況は安定していて、
学校としては、ぜひとも開催したい、
むしろ、開催しなければならない
そんなふうに考えてくれていました。
そう考える最大の理由は、「伝統が途絶えるから」。

去年も体育祭が開催されておらず、今の学校内で体育祭を経験しているのは、中学3年生だけ。
これまでの学校の歴史の中で引き継いできたことをこれからの歴史へと繋げていきたい・・・
今年開催できなければ、体育祭を知っている生徒がいなくなってしまう・・・
1年生が中学校の体育祭がどんなものかを知り、先輩にあこがれたり、部活に励むきっかけになったり、学年を越えた交流が広がっていくきっかけになったり・・・
5月の体育祭をそんな位置づけでとらえている・・・
こういった学校の想いを聴くことができた。

学校としては、平日開催とし、保護者の観戦をなしにして行う。
無観客にする代わりに、業者に頼んで体育祭の様子を撮影してもらい、DVDに編集、生徒全員に配布する。そのための予算をPTAにお願いしたい・・・

役員会で検討を重ねました。
DVDをお願いする業者は、去年の11月の文化祭の合唱コンクールの撮影、編集をお願いした業者だそうで、文化祭の時は、希望者に販売としたそうです。
「希望者に販売」となると、制作枚数が未定になるので、DVD1枚の金額が少し高めになる。でも、今回の体育祭ように、「全生徒に配布」となれば、枚数が決まるので1枚当たりの金額が安く設定できるそう。そこのところは、教頭先生が業者と打ち合わせを重ねてくれて、信頼関係が構築されたこともあり、ずいぶんと協力的な金額で見積もりを出してもらえたとのことでした。

学校側の懸念としては、
①PTAの予算の協力が得られるか
②保護者の理解が得られるか
ということ。
②に関しては、文化祭は希望者に販売だったのに、体育祭は無料配布。
そして、今年度の文化祭も、おそらく希望者に販売となるだろうけれど、そこの理解は得られるのだろうかと心配されている。

これらの校長先生のお話を聴いて、
「賛成!!異議なし!!」
そう答えました。
入学して右も左もわからない状況だったけれど、
中学校の体育祭とか見たことも聞いたこともないけれど、
体育祭を開催する目的、DVD制作の目的、
これらの目的がはっきりとしているし、きちんと説明できている。
少なくとも、私は納得できた。

我が子の頑張る姿をこの目で見ることができないこと、カメラに収めることができないこと、そりゃ、残念なことだけれど、このご時世、仕方のないことだと受け入れることができる。そして、このご時世、なんとか子どもたちに思い出作りを、そして、できるだけ通常の学校生活を送ることができるようにと考えてくれている先生方に、頭が下がる思い。
だから、保護者の皆さんにも、お手紙になるだろうけれど、
きちんと説明できるのなら、大丈夫なんじゃないんだろうか。
私は、新人役員で、ぺーぺーなんだけれど、はっきりとそう答えました。

4月は、2回の役員会を行い、一つの結論を出したのだけれど、
結局、教育委員会なるもののお達しにより、体育祭は延期ではなく、中止に。

本当に中止なんだろうか、
やっぱり延期ってなるんじゃないんだろうか、
中止の案内プリントが届いて1週間経つけれど、
いまだに信じがたい状況にあるのです。