農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【風に揺れるコスモス】

職場の近くの空き地でコスモスが揺れていた。
道の真ん中に車停めて、写真を撮る。
田舎の細道だからできることだね。

風に揺れるコスモス

急いで撮った

よく見たら、花が終わってしまっているものもたくさん映り込んでる。
急いで撮ったから、ね。

そういえば、最近は満開のコスモスをゆっくり見に行くこともなくなった。
福岡では、海ノ中道や、能古島、朝倉のキリンビール工場だとかが有名だったけれど、朝倉のキリンビール工場のコスモス畑は、もう開催しないんだって。

2016年のキリンビール工場のコスモス畑

この時の着物は、ビール色の琉球紬とコスモス色のろうけつ染めっぽい名古屋帯
ビールが美味しくて、コスモス満開で、浮かれ気分な一日を過ごしたな。
9年も前の話。
長男が11歳で、次男が8歳。
子育てがちょっと落ち着いて、今の職場に事務員として臨時で働き出した頃。

思い出しついでに、、、。
家の近所の休耕田が、毎年コスモスでいっぱいになる。
ずっとずっと前の話。
ベビーカーに子どもを乗せて、ゆっくり歩いてコスモスを見に行った。
慣れない同居生活にいつも気持ちが内に内に向いていた頃。
秋の空を背景に、太陽の方向を見上げて風に揺れる色とりどりのコスモスを見て、ひどく感動したことを覚えている。
ベビーカーの長男が身を乗り出して一生懸命コスモスを見ていて、コスモスを指さして私の顔とコスモスを交互に見て笑ったこともよく覚えている。
身を乗り出してコスモスを眺める長男の後ろ姿と、揺れるコスモス。
なんでもない風景だけれど、今は鮮明に思い出すことができる。
あの時の想いと一緒に。

遠く遠く向こうまで、見渡す限りのコスモス畑もいいけれど、あの時私を癒してくれた休耕田のコスモスが一番美しかった。
風に揺れるその姿を、またゆっくりと見に行こう。