今日は防災士として、初めて飯塚市を飛び出し、北九州市八幡西区へ。
向かった先は、八児市民センター。

自治会役員さんや「やちごキッズ」の子どもたちとその保護者、あわせて約60名が集まってくれる。幸いにも八児地区はこれまで大きな災害に見舞われたことがないとのこと。そのため、地域のハザードマップを確認したことがない方も多く、今回のテーマはまさに―― 「多世代で地域防災を考えよう!」。
ハザードマップ未経験ということで、地区のハザードマップをダウンロードし、A1サイズに拡大したものを持参。
自分の住んでいる場所が災害時にどう想定されているのかをみんなで確認していく。
マップに記載されているマークや色の意味を解説。
河川のライブカメラをネットで見てみる体験も。
身近な情報を具体的に集めて書き込んでいくことで、地図がぐっと自分ごとに近づいていく。

続いて「自分と家族を知る」ワーク。
家族の年齢や性別、できること・できないこと、本当に必要なものや大切なものを改めて見直してもらう。
すると自然に、「いつ・誰と・どこへ・どうやって・何を持って避難するか」が見えてくる。
避難=どこかへ移動することではない、という大切な視点にも気づいてくれる。
情報を収集して、家族のことをあらためて確認して、そして初めて「準備する」ことができる。いきなり準備しようとするから、何をどうして良いのか分からないのだ。
自分たちが安心できるもの、心地よいものを少しずつ備えていくことが大切――そのきっかけを伝えることができたと思う。
さらに、この日は特別に、センター玄関前で待機していた「地震体験車」を全員で順番に体験する。

震度6の揺れに、怖がっている子もいたけれど、元気いっぱいな男の子たちは遊園地のアトラクションを楽しんでいる雰囲気だった。
こんな揺れが急に襲ってきたら、なんにもできない。
そして家具が倒れてくることも容易に想像できる。
そういうことがわかるから、「体験」は欠かせないし、体験こそ大きな学びだ。
地震体験車は北九州市の持ち物なので、市内ならどこへでも派遣してくれるらしい。
ただし、人気でスケジュールがパンパンらしい。
飯塚にもきてくれたらいいのになー。
今日の2時間の講座で、私も市外でお話しできて少しだけ自信になった。
小さな一歩の積み重ねが、大きな安心につながりますように!!