農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【エアコンの故障】

我が家は今日、エアコンの工事で業者が入っている。

40年以上前に建てられた古くて大きな家。
玄関入ると、正面に廊下。
玄関のたたきだけでも3~4畳くらいはありそう。
その玄関正面の廊下を挟んで左側が来客空間。
12畳の仏間に12畳の座敷、そして12畳の奥座敷
ここは普段ほとんど使わない。
正月やお盆に親戚が集まった時に、襖をはずして大広間にする。
奥座敷は、義妹一家や義弟一家が帰省した時に使っている。


玄関入って右側が生活空間。
8畳の義父母の部屋が2つ。
その奥に12畳居間、台所、脱衣所にお風呂。


玄関入って正面の廊下を突きあたったところにある左側の6畳の部屋は、今、次男が使っている。
突き当りを右に行くと脱衣所。
左に行くと、奥座敷に繋がる。
奥座敷の手前にトイレ。
そのトイレの手前から右側に、二階建てで、各回一部屋ずつの建て増しした部屋がある。ここは以前、旦那さんと弟妹達の子ども部屋だった。
今は、一階が私たち夫婦、二階が長男の部屋になっている。

全部の部屋にエアコンが設置してある。
建て増しした部屋と居間は、一般的な壁掛けのエアコンだけど、他の部屋はぜんぶ、床に置くタイプのエアコン。


ALSA06357Bの商品イメージ

※画像はネットから

 

メーカーは違うけれど、こんな感じ。
そして、室外機1台につき床置エアコンが2~3台接続されている。
いわゆるマルチエアコン。

客間の方はほとんど使わないけれど、生活空間の方は連日フル稼働。
まだまだ暑さが緩まない盆明けのある日、義父母の部屋のエアコンの調子が悪くなると同時に、次男の部屋も生ぬるい風しか出なくなった。
「同時に」というところが、マルチエアコンの宿命なのか。

大手電気屋さんで、床置きのエアコンなんて目にすることはない。
カウンタ―で話をすると、今は、「ダイキン」しか取り扱っていないみたい。
室外機1台、床置きエアコン2台の買い替えと、古い機械の廃棄料金、工賃を見積もってもらった。

それはそれは、びっくり仰天な値段。

それでも、連日の暑さは命にかかわることだからと、購入を決める。
そして今日やっと、取り付け。

配線は床下に通してあるのだろう、朝から義父が畳をあげて準備をしていた。
懐疑思考タイプの義父。どうか、義父の機嫌が損なわれませんように。
そう祈りながら出勤してきた。


大きな家に住むと、桁違いの出費がある。
税金も、光熱費も、特別費も。
古い家だから、台風、大雨、雷の時はいつもびくびくする。

少ないけれど、選び抜いて気に入ったものと、小さくシンプルに暮らしたい。
私は体も肝も小さいから、その延長のような空間がいい。

「大きくて贅沢」よりも、「小さくても贅沢」。
「たくさんあってしあわせ」よりも、「少なくてもしあわせ」。

家や農業のことを考えるたびに湧きおこる想い。
憧れてやまない、自分も空間も「余裕」のある暮らし、季節と共にある暮らし。
いつかそんな日が訪れますように。